2023-12-04

サム・アルトマン氏の解任理由は、Microsoft公表を止めているのでは

サム・アルトマン氏の突然の解任理由は、当事者からはしばらく明かされないことははっきりした。

https://www.theverge.com/2023/11/29/23982046/sam-altman-interview-openai-ceo-rehired このインタビューにおいて、サムアルトマン氏の解任理由を明かさないという姿勢は明確である

 

ではなぜ、解任の理由を明かさないか、という理由をまず考えたい。

まず一般論として、何か物事事件が起こった場合、それをどこまで公表するかは、関係者の中で一番権力がある人が決める。

ある会社内で重大な事件が起こったら、通常はその会社社長公表する内容を確認して決めるようなもの

 

今回の関係者の中で一番権力を持っているのはマイクロソフトである。なぜならOpenAIの開発資金提供し、かつ開発基盤のシステムまで提供しているから。

表題の一番の理由はこれである。つまり関係者の中で一番権力のあるマイクロソフトが、サム・アルトマン氏の本当の解任理由公表は都合が悪いため、公表を止めていると自分は考えている。

 

ではなぜマイクロソフトにとって、解任理由公表は都合が悪いか

Microsoftが、来年リリースされると噂されているGPT-5が使えなくなる可能性がある為、というのが自分の考えである

 

なぜ使えなくなる可能性があるかというと、GPT-5が、世間にAGIとみなされる可能性がある為。

OpenAI社のWikipediaによると「汎用人工知能が完成した際は、それを営利法人や他社にライセンス提供はしない規約となっていて、汎用人工知能実現前の人工知能のみを営利法人提供することとなっている」、つまり、現状の規約だと、GPT-5がAGIを達成している場合Microsoft使用できない。

MicrosoftGPT-5やそれ以降のGPTを使えなくなれば、Googleなどの競合他社にその内負けるのは明らかである

 

ではなぜ、解任理由公表をすると、GPT-5が使えなくなるのだろうか?

なぜなら解任のきちんと理由説明する際に、GPT-5がAGI(もしくはそれに近い状態であることを説明しなければいけない為である

 

一部報道リーク)では、OpenAI社のAIは、人類を脅かす可能性があるほどに賢くなっている。

※ OpenAI researchers warned board of AI breakthrough ahead of CEO ouster, sources say

https://www.reuters.com/technology/sam-altmans-ouster-openai-was-precipitated-by-letter-board-about-ai-breakthrough-2023-11-22/

記事中のAI Breakthroughである Q*(Q star) を独自解釈解説している動画の一つ https://www.youtube.com/watch?v=3d0kk88IE8c

 

かつサム・アルトマン氏は、このリークを否定せず、肯定に近い発言をした。

https://www.theverge.com/2023/11/29/23982046/sam-altman-interview-openai-ceo-rehired

「No particular comment on that unfortunate leak」(「不運なリークに関してコメントはありません」)。

もし間違いであれば、間違いであるというコメントをするはずである

 

かつ最近、サム・アルトマン氏は、来年発表されるモデルはどうなるかと質問された時、以下のような発言をしている。

https://www.youtube.com/watch?v=ZFFvqRemDv8 50分40秒頃より

"The model capability will have taken such a leap forward that no one expected.”

モデル能力は、誰も予想しなかったほどの飛躍を遂げるだろう」

この文章における「モデル」とは、GPT-5と考えてよいだろう。

 

まりGPT-5はAGIにかなり近いか、AGIを達成できている可能性がある。

 

 

これ以降は全くの想像になるが、恐らくサム・アルトマン氏は、そのAGIに近いGPT-5を、Microsoft提供しようとしたのではないか

また取締役会は、その為にサム・アルトマン氏を解任したのではないか

 

営利企業にAGIを渡したら、まずそれを使ってどうお金儲けをするかを第一に考えるだろう。

よって、Microsoftへの提供の前に、GPT-5の性能や危険性などについて、厳密な検証をしなければいけない。

その辺に関して、取締役会とサム・アルトマン氏とで、解釈・考え方にずれがあったのではないか

 

上にも書いている通り、AGIを達成しているのなら、営利企業であるMicrosoftに渡すのは規約違反である

ただ仮にGPT-5をMicrosoft提供しなかったら、資金提供が途絶える可能性は高い。つまりOpenAI社はこれ以上研究開発ができなくなる。

よって、サム・アルトマン氏は取締役会に対し、GPT-5はAGIを達成していないと主張したか曖昧にした上で、MicrosoftGPT-5を提供しようとしたのではないか

またもしそれを止めないとしたら、それは確かに取締役会役割安全で全人類利益をもたらすAGIの構築)を果たせないことになる。

 

この辺を詳細に公表してしまうと、つまりGPT-5=AGIという見方世間で強まる可能性がある。

仮にそうなれば、OpenAI社は、MicrosoftGPT-5を提供できなくなるだろう。

そのことはOpenAI社も困るが、一番困るのは上で説明した通り恐らくMicrosoftである

 

恐らくGPT-5はAGIを達成していないことにして、時間を稼いでいる内に、AGIをMicrosoft提供できるような体制にするのではないか

 

というのが自分勝手想像である

 

尚、Microsoft社長は、AGIが早期に達成する可能性を否定している。

https://jp.reuters.com/economy/industry/ZPLE2C2BPNKVZJ2PIBPOFWDK6Y-2023-11-30/

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