出張で同僚と大阪に行った時、昼飯時なので何食うかって話になった時、どうせなら大阪らしいもの食おうぜってなって、たこ焼きを食べに行った。
そこでまぁ同僚ととりとめもない話をしながらたこ焼きを食ってたのだが、何故大阪は粉ものが発達してるのかと言う話になった。
「そりゃ、原価が安くて手に入りやすくて、まともな仕入れルートなくてもできるからでしょ。その割に馬鹿みてぇに高いし、ボロ儲けじゃんww」
みたいな話を笑いながらしてた。すると突然、強い衝撃を受けて私は吹き飛ばされ地面に情けなく倒れ込んだ。何が起きたか分からず見上げると、すごい剣幕した3人組がまさにこちらに向かってきているところだった。
やばいと思ったが、腰が抜けて逃げられない。同僚は既に逃げ出して姿はない。周りの人間達は遠巻きに見てスマホでヘラヘラ笑いながら撮影してる。
その後は、正直思い出したくない。ゆうに30分はタコ殴りにあった。
命の危険を感じながらなんとか耐えきって、ようやく解放された後、警察に駆け込んだが、こっちが東京の人間だとわかると、戻ってからそっちで相談してくれ、うちは取り合わないからとヘラヘラ笑いながら追い返された。
ボロボロの体を引きずって取引先に行ったら、当然遅刻なので、これまたおおよそ社会人対社会人とは思えないようなひどい言葉で罵倒された。同僚はきっちり時間通りに入ってしれっと打ち合わせに入っていた。
本社に戻って事の顛末を話したら「トラブルに巻き込まれるお前が悪い、社会人としての自覚がないのか」と1時間詰められて、当期の評価は三段階さがり、年収は規定めいいっぱい下げられた。
担当してた案件は全部外され、追い出し部署に移動させられ、PCもあたえられず、毎日書類整理と言う名の無為なパンチ作業だけで8時間を潰す地獄のような日々が始まった。
半年耐えたが、ある日、出社しようとした時、ゲロを吐き、そのまま病院行き。いくつもの病院をたらいまわしされた挙げ句、最後は精神科に。後はお決まりの流れ。うつの診断書がついて、会社に提出したら、それまでの勤務態度の悪さからクビを宣告された。
自主退職するなら会社都合にしてやるが、拒否するなら勤怠態度の悪さを理由にした懲戒解雇にすると言われた。パニクった私は、懲戒解雇だけは勘弁して欲しいと自主退職を選んだ。
しかし結局、書類上は自己都合の退職として処理されており、失業保険は受けられないことになっていた。
当時の自分はあまりに無知で、どこかのタイミングで然るべき組織に相談すればよかったが、何もできないまま、会社に言われるまま、おおよそ最悪の結末となった。
うつ程度では就労不能とみなされず、生活保護も窓口で断られ、今は実家に帰って親のすねをかじっている。一応養ってはくれているが、一切会話はしてくれない。最近LINEが来て、逃げた同僚は支店長に昇進したそうだ。
大阪でたこ焼き食べたことがきっかけで、人生が終わったと言えば、5chの釣りタイトルのようだが、嘘偽らざる事実なのでどうしようもない。信じて欲しいとも言わない。こんな話を真に受ける方がどうかしてる。
ただ一つ、それでも言えることは「大阪とは関わるな」