①「捏造」を主張するなら捏造それ自体を証明しなくてはならないのでは?
捏造それ自体を証明するとは、内容が色々とおかしいという事ではなく、誰がいつどうやって、っていう捏造行為それ自体の5w1hの証明を否定論者は一つもしないって事です。例えば、イラク戦争だっけかな、ナイラ証言っていう捏造がありましたけど、広告代理店がやったと証明されています。否定論者は定説に対して極めて高いハードルを求め、あれもこれもそれもどれも証拠にならないと主張するのに、自分たちが主張する捏造に対しては実質的には何一つ証明しません。なのに「捏造の可能性があるから信用できない」というだけで、それら証拠文書などを却下するのが認められたら、ありとあらゆる証拠文書は意味をなさなくなってしまいます。
②イェーガー報告書のような証拠資料は、それ一つで事実を証明しているわけではない。
これは上で示したリンクのマガジンで徹底的に書いてあります(翻訳されています)。イェーガー報告書の記載事項に関しては、それに対応する様々な裏付け証拠があります。ホロコーストで示される多種多様な証拠はそれぞれが関連しあってこその証拠です。イェーガー報告書それ自体も、関連した事実を示している別の証拠に対する裏付けです。そうした他の裏付けがあるのに、「捏造の可能性があるから信用できない、故に却下される」なら、それ以外の証拠も全てそのような捏造の可能性の申立てが成立してしまい、事実の証明行為そのものが意味をなさなくなってしまいます。
極端な話をすれば、悪魔の例えがわからないのなら、バートランド・ラッセルの世界五分前仮説はどうですか? 自分自身の記憶を含めた何もかもが5分前に神によって創造された、という仮説は反証不能であり、否定することができません。故にそんなこと(タイプライターがあれば捏造できる=全ての物事は捏造可能である)を言い始めたら議論にすらならないのです。陰謀論者はこんな単純な思考実験もしたことがないのでしょうか?
屈服した人なんかいるのかなぁ? すぐ逃げるっつーか無応答の人は多いけど、相手が屈服したとは思ったことなんかないですよ。陰謀論、ホロコースト否定論者って、こっちの指摘で絶対に自説の間違いなんか認めることはありません。否定論のあまりにも酷い嘘を紹介した時に「それは確かに酷い」と認める人がいる程度で、否定論それ自体を間違ってると認めた人は見たことないですよ。逆に言って、ほとんど絶望的です。感覚として、こっちは常に孤立無縁だし、相手が折れることもないし、ほんとに絶望感の方が強い。それに、そんな人ばかりが相手なので、「自分が間違っているかもしれない」と思ったことは一度や二度ではありません。
私の根本的な発想の原点は非常に単純で、自分の近親者、それこそ自分の子供や親が殺されて、「実際には殺されていないのだから、君の言ってることは嘘だ」ともし言われたとしたらどんな気持ちになるか? です。普通にそんなの許せないと思うんですけどね。よく、「じゃぁパレスチナにイスラエルがやってることを許せるのか?」みたいなことを言われることもありますが、それとこれとは全然別です。イスラエルのやってることは過剰すぎるもしばしばあるし、酷いことも散々やってるのも知ってるし、それはそれとして非難されて然るべき。でも、だからと言ってホロコーストを否定するのは見当違いも甚だしい。それが常識的判断だと思うんですけどね。
気持ち的にはこのNHK記者の考えがすごくよく分かります。結局、「どうしてこの人たちはそんな考え方をするんだろう?」なのです。単純に「馬鹿だから」で納得するようにするしかないと諦めてますけど、実際には納得できてません。全然わからない。最近では何か脳の構造が根本的に違うのではないかと思い始めています。
またお前か、って思われるだろうけど、滅多に増田に書かないから許して。 「要するに凄まじい馬鹿ってこと」 私が言ったんじゃないのです。ネットで情報を拾い集めている最中に...
私は、歴史の専門家ではない一般人です。まず前提として、戦前・戦時中のアジア諸国へ与えた被害、南京虐殺や従軍慰安婦問題、米国人をはじめとする敵国捕虜に対する非人道的行...
anond:20210527145539 元増田で、ホロコースト否定派の特徴をいくつか示したが、一つ書き忘れていた。それはタイトル通り、「ホロコースト否定派は常習的な嘘つき?」の可能性があると考...