2015-10-24

私は鉄の鎧を着ている。その鎧はADHDと言う。

私は鉄の鎧を着ている。

まれときから、その鎧を着ていた。

私は、鎧の小さな窓を通して物を見ていた。

から視野が狭く周りが見えない。

小学生の時、その窓から見える世界しか見えないのでよくけがをした。

道路に飛び出し、車にはねられた。

授業のとき、歩き回った。クラスの皆に笑われた。

鎧が体を引っ張るのだ。

小学校漢字テストをした、鎧が重く字がきれいに書けない。

頭に入らず、覚えられない。

中学校に入ってから、鎧をつけていて変な動きをしていることをからかわれた。

テスト前に勉強をしなければならないのを、鎧は別の場所へ向かわせる。

鎧に引っ張られないよう、図書館に行き勉強した。鎧を身に着けながらの勉強は辛かった。

授業中はずっとぼーっとして、空想に浸っていた。

夢の中だけは幸せだった。

鎧の窓を通して見る、同級生の姿は輝いて見えた。

同級生は、部活動キャンプを楽しんでいる。

だけど、私だけは鎧の窓からその姿を見ていた。

高校進学校に行った。

ペースが速く、鎧越しでは話している内容が聞き取れない。

鎧を着たままで字は汚いままだ。

テスト前に、数学問題歴史教科書を丸暗記した。


大学受験、集中できない。

数学問題ごと丸暗記した。


なんとか公立大学工学部に入った。

このころ、鎧はさらに重くなっていた。


中学生の頃はできた運動が、今はできない。

彼女を作り幸せに過ごす同級生は輝いて見えた。

鎧を着てイライラした私には友達もなかなかできず、彼女もできない。

講義では言っていることの意味が分からない。

だが、丸暗記でなんとかしのいだ。


大学大学院での研究室

頭が回らず計画を立てて進めることができない。

研究成果は出ない。

でもおなさけで卒業はできた。



このころ辛さから薬のODをし、精神科に通うことになった。

出たのはジェイゾロフトという抗鬱剤

少し体が軽くなった。


社会人になった。

就職活動は頑張ったので大手メーカーの子会社だ。

会議に出る。議事録を取るのは新人仕事だ。

鎧越しでは何を話しているか聞き取れない。

重要な指示が抜ける。

「話を聞いているのか?」

大学で何をしてた?」

「やる気があるのか?」

書類が間違いばかりだ。」

と怒鳴られる。

設計仕事が任されず、雑用ばかりをする。

違う精神科に行くことになった。

ADHD二次障害うつ病があるといわれる。

ジェイゾロフトストラテラを服用することになる。

汗が止まらない。

吐き気がする。

だが、それも一か月ほどで治まった。

鎧がだいぶ軽くなった。

周囲が私を奇人自分勝手なやつとして見られていることにストラテラを飲み気づき辛くなった。


現在、30才。

私はこれからもこの鎧をつけて生きていく。

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