2013-05-26

電子書籍をまったく知らない状態から利用を開始してみた。

利用したサービス紀伊国屋書店電子書籍サービス

なぜKindleではないかというと、常時PCからネット接続できる環境にあるため、わざわざ専用端末を

用意してまで電子書籍を読む必要性ゼロだったため。電車バスでの通勤がないせいもある。

Kindleちょっと込み入ったやりかたならPCで利用できるらしいが、そこまでの手間はかけたくなかった。

自分読書スタイルだが、趣味的に人文系新書や、学問の成果を一般向けにわかやすく書いたような

本を多く読む。それも体系的に読むというよりは、興味の赴くまま気の向くままといった感じで、

要は趣味であり、ひまつぶしである

小説ほとんど読まない。マンガはなおのこと読まない。

で、興味のあることについては、とりあえずはネットを調べてみるのだが、ネットというのは、

「ここから先」についてはどうにもわからないことが多い。そこから先は書籍世界だ。

それを「知りたい」と思った瞬間に本を買える、というのは想像以上のメリットだった。

別にアマゾンで紙の本を買っても同じかもしれないが、自分のように「趣味しかない」読書場合だと、

調べ物というのは一種の情熱のなせる業であって、ひとつづきの情熱のなかで調べたい。

そういうとき検索からひとつながりとしてそのままシームレスに本を買えるというのは、ありがたい。

電子書籍を利用しはじめてから、本を買う数は爆発的に増えた。1日から2日で1冊といったところだ。

アマゾンだと、ちょっと考えてしまう。

その「ちょっと考える」感じが、購入をためらわせる。物理的にかさばるという問題ももちろんある。

特に新書なんかだと、知識を仕入れて自分なりにまとめれば、それで本そのものは読み返さないことが多い。

結果、たまる

ひとつひとつは小さいことだが、トータルで考えるときに「紙の本を買う」というのは、ややストレスがある。

それがないことによって、本を買うようになった、という感じだ。

デメリットとしては、品揃えが悪い。これに尽きる。

Kindleのことはよく知らないので、ひょっとしたら状況は違うかもしれないが、

電子書籍を買うにあたって、どうやら自分は無自覚に「品揃えがよい」という信頼を抱いていたらしい。

それはおそらく「探せば何かはある」というネットに対する信頼の延長線上に電子書籍というもの

定義していたかららしい。

品揃えが悪いという事実に気がついたとき自分が考えたことは「図書館に通う習慣を復活させたほうがいいのでは」

ということだった。

自分感覚では「品揃えが悪い」ということは、電子書籍メリットのものをみずから殺しているのに等しい。

品揃えのことでは「学術寄りの本の品揃えはもうちょっとよくならないのか」ということもある。

ああした本が高いのは、小部数では相対的に出版コストが高くなってしまうからだろうが、

電子書籍ならそうはならないはずだ。

まあ論文についてはすでに閲覧のシステムが完成しているということもあるのかもしれないが、

それにしても3000円や4000円クラスの「ちょっと噛み砕いた」学術書を読みたいと思いながらも、

価格の問題で手を出しかねている人は決して少なくないと思われる。

そういうものを期待したい。

なおデメリットの最大のものとしては、目が疲れる。これはしょうがない。

  • 紀伊国屋の端末は使ったことないからどんな感じなのか知らないけど、 Kindleの専用端末は反射光で見るタイプだから目は疲れないよ。

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