はてなキーワード: お酒とは
「料理名 レシピ」 だけで検索すると市井のお料理投稿野郎どものレシピばかりがヒットして困る。
市井のお料理投稿野郎ども(つまり素人さん)のレシピって、ひとひねりふたひねりされてたり、変な個性を主張してたり、重要事項の抜け漏れがあったりして、今イチそのまま使おうという気になれない。
まだまだ料理勉強中の俺としては、まずはきちんとスタンダードな作り方、基本から覚えていきたいからだ。
そこで俺が最近発見したいい検索ワードが 「料理名 企業レシピ」。
「企業」という単語を追加すると、調味料メーカーや食品メーカーなどがオウンドメディアで展開しているコンテンツがよくヒットするようになる。近頃はお酒のメーカーもおつまみレシピを紹介したりしている。どうやらレシピ記事はコンテンツマーケティングの4番打者らしい。
そういった、立派な企業が公開しているレシピ記事は、たいてい、ひねりのない定番料理のひねりのない手堅い作り方がプロの監修のもとで作られている。信頼感抜群である。
素人投稿とは違ってお金をかけて制作されたコンテンツなので、写真も説明も見やすい・わかりやすい。
ありがたいことである。
もう20代後半なのに、未だに毎日のように親のこと考えてしまう。もはや何が許せないのかもよく覚えていないのに、いちいち許せなくて、いちいち許せない自分のことが一番許せない、何が許せないか覚えてないのに!!(笑)
父親は私が中学生の途中頃から精神疾患を患ったらしく、そこからほとんど無職だったように思う。それまでは仕事しかしていなくてほぼ家にいなかった人だったので、知らん人が突然家にずっといる感覚(今も)。
父親は毎晩アルコールを飲み、基本的に毎晩記憶をなくしていた。夜に私たちが何を言っても覚えてなくて、「そんなこときいてない!なんで大事なこと言わないんだ!」と怒ることもあれば、もちろんどんなひどいことを私たちに言っても覚えていないので、まさに無敵。とりあえず機嫌で食卓を支配するようなタイプ。父親と母親も仲が悪いので、私はおうちではとにかく「子はかすがい」労働。二人がリビングにいる間は険悪にならないように、父が機嫌を損ねないようにニコニコと楽しく会話を回して、できるだけ2人を2人きりにしないようにして、母親とふたりの時は父親の愚痴をいっぱいきいてあげていた。えらい!
家はずっと不安な場所だったけど、特に自分が寝た(ということになっている)後の時間が恐怖だった。親が共謀して(?日本語おかしいのはわかってるけど一番しっくりくる単語を使う)私を嫌っているという確信をもっていたので、私が寝た後に父親と母親がリビングで話していると、悪口を言われていないか確認しなければならなかった。あとはいつか母親が私を捨てて出ていってしまうかもしれない、それが発生するなら深夜だろう、と思っていたので、とにかく夜の物音を超警戒する必要があった。あとは、よく分からないことがいっぱいあって不安だったから(父親の病気の詳細とか、ちらっと耳にしたギャンブルか投資かで負けて作った大き目の借金?のこととか、なんにも教えてもらえなかった)、大人たちの秘密をなんとしてでも盗み聞きしなければいけなかった。そんないろんな動機があって、寝たことになっている時間のあとは、心臓をバクバクさせながら息を押し殺して階段の途中に座ったり、床に耳押し付けたりして、必死に親の会話をきいていた。一番不安な時間だったけど、今日は悪口言ってなさそう、母親もでていかなそう、と安心を得られる時間でもあった。
父親と上手くいかないことがある度、母親には「まああの人は病気だからしょうがないんだ」と言われたし、父親にも「俺は病気だからむにゃむにゃ」と言われ暮らしてきたが、「じゃあ父親の「本当の性格」部分はどこなの、、、?」とずっと疑問である。前述したとおり、私は「病気」になってからの父親しか知らないので、どこからが病気の仕業で、どこまでが「性格」なのかわからない。そこで「病気なんだからしょうがない」と言われると、もう私には心の中で怒ることさえ許されていなくて絶望。病気の父親の症状を受け入れない私は病気に理解がなく、心が狭い悪人なのである。まあそもそもこんなことを考えていると、じゃあ「本当の性格」部分が悪だった場合は親を恨んでもいいと思っているってコト!?それってそもそもいいんデスカ!?とも思って結局私の思考が悪いし、まあとにもとにかく相手は病気だからこんなことを思っている時点で私が悪いのはずっと知っている。すみませんでした。本当はそんなことないよとずっと誰かに言ってもらいたいのかもしれない私はマジで極悪。(本当にそんなことなくないのは知っているので本当にそういうことは言わないでいいです。)病気の父親にイライラする時点で私の許されなさは確定している。心の狭い悪人であることが人生の早めの段階で確定してしまっている。アーメン。と、自分に対しては本当に事実悪人だと思うけど、これを口に出してしまうと、同じ境遇で同じ気持ちの人まで否定してしまうことになってしまうなと思うので、そんなことないよ、と言ってあげたい。きっとそんなことないよ~!
そんな居心地の悪い家だからもちろんずっと家を出たかったけど、私が家を出たら親のどちらかがどちらかを殺す殺人事件が起こるかもしれないと割と真剣に思っていたし、あの父親を母親だけに託すなんて、自分だけが幸せになって親を見捨てているみたいで申し訳なくて、大学でも社会人でも実家を出ることが出来なかった。というと責任感あるいい子っぽく聞こえるけど、罪悪感と責任から逃れたかっただけ(というまたまた悪人なところがでてしまっている理由)!実家を出ようと思ったタイミングは何度もあったけど、私が実家をでたことにより発生しうるありとあらゆる可能性(離婚、別居、殺人事件、母親が病む、父親がもっと病む、など)に対して責任を取る覚悟が持てなかった。実家が持ち家であれば適当に遠くに進学/就職して「やむを得ず」実家を出ることでその「責任と罪悪感」を回避するムーブが可能だったと思いますが、実家が東京の身軽な賃貸(どこまでもゾンビのように着いてくる)のわたしにとっては、家を出ることの理由は「私が家を出たいから」しか基本的にありえず、つまり、その決断によりなにかが起きた場合、それは全て私の家を出たいというエゴのせいなのであるから、その決断をするためにはその責任を取り、罪悪感に耐える覚悟を決める必要があった。この覚悟は何年かけても全然決まらなかったし、結局諦めた。諦めて、シンプルに海外に逃げた!海外に行っちゃえば、私は「家を出たいから家を出る」のではなくあくまで、「『海外に住みたいから』『やむを得ず』家を出る」だけであって、別に家族を捨てたことにはならず、罪悪感から逃れつつ家をでれる、唯一の選択肢だ!と思った。他人に対してというより、家族と、なにより自分に対して正当な言い訳がつく。さすがに海外まで着いてこられることはないし!!天才である。
いまは海外に自分で家を借りて住んで、自分の心の安全を自分で守れる環境を手に入れることができた。でもどこか満たされなくて、結局こうやってブツブツ言っている。今の「今」は確かに素晴らしくて、もう追加で傷つくことはないけれど、結局それは過去にもうついた傷まで癒してくれるわけじゃないんだな、と最近気づいた。わたしは別に、うざい父が悲しかったわけではなく、うざい父から守ってくれない母(結局自分と父の方が私より大事、自分>父>私)が悲しかったわけでもなく、ず~っと愛されてないなと感じて暮らしてきたのがすごく悲しかったんだなと気づいてきた。愛しているひとに面と向かって自分の死をちらつかせたりするのかな、愛している人に迷惑をかけていると知ったらお酒せめて一杯くらい減らせないのかな、あんなにしょっちゅう家出するかな、ぜんぶ「しょうがない」のかな、私よりお酒が大事なのは「しょうがない」のかな。愛している人が理不尽にキレられているのをみたときって「かわいそう」だけいうのかな、え「かわいそう」って感想でてくる?私は死ぬときは大好きな友達にケアなんてさせないし、お酒のんで迷惑もかけないし、愛している人が傷ついていたら一緒に怒って、私は君のこと大事に思っているからね~って伝えてあげるんだからね。せめて、わたしはわたしのつらさとがんばりを、誰かに知ってほしかったし、あわよくばちょっとくらい褒めてほしかった。特に、それをいちばんしてほしい人にしてもらえたら、それで良かったんだよ~。
といっても、私は虐待されていたわけでもないし、大学卒業までお金出してもらったし、もっと大変な心身の「ケア」をしていたひとたちみたいな苦労をしているわけでもないし、本当に、これで謎に辛がっているのは私のせいだと、本当に心の奥底からちゃんと知っています。すみません。でも、この辛さが自分の性格の悪さに起因するものだとしても、辛いと感じた/ていること自体は事実であることは自分で認めないと、先に進めないのかなという気もする。うまく言えないけど。
唐突に終わり。こんなポエム、しまっておけばいいんだけど、しまっておくべきなんだけど、結局、だれかに聞いてもらいたい気持ちになってしまった、やっぱりダメ人間!特におちはないのですが、私と同じような悪人がもしいたら、私たちはやっぱり悪人だけど、あなただけが悪人なわけではないんですよと伝わったらうれしいです。というのは嘘で(悪人なので)、これを書くことで私だけが悪人なわけではないことを知れたらいいなと思いました。だから共感した人がもしいたらどうにかしておしえてね。もう2桁年こんなことを考え続けて、はじめて文章にできて結構すっきりしたかも!すごい!気持ちを文章にできるって大きな進歩だ、すこし元気になった、あしたもがんばろ~。
もともとお酒が飲めない自分はソフトドリンクで粘っていたが,会話の内容がしんどすぎて2次会にはいかなかった。
飲み会に来ていた女性が,「友人から聞いた,その友人の友達や恋人のやばいエピソード」ばかり話していた。
聞いている間ずっと,「なんでこいつは,そんなやばい奴に脳のリソースを割けるんだろう」という感想が頭の中をずっと駆け巡っていた。
友人,同僚や上司,先生,親兄弟など,どうしても付き合わなければならない人間はいる。そんな人の愚痴が出るのは理解できる。
自分だって同僚との人間関係がうまくいかなくて親や友人に愚痴を聞いてもらったことがあるから,愚痴を言うのはわかる。
しかし,「友達から聞いた愚痴」をぶちまける意味が分からない。ぶちまけた時点で愚痴から悪口に代わっている。だいいち面白いと思って話しているのだろうか?
仮に自分が愚痴を聞いたとして,それをこういう風には他人に話せない。やばい奴のことを考えて,その話をしている時間が無駄すぎる。
やばい奴のことを考えている時間,代わりにすごい奴とかいい奴のことを考えたほうがよくないか?
自分はそう思っていたが場は盛り上がっていたので,おそらくこれが正解のコミュニケーションなんだろうな。
人づきあいが苦手で,友達は少ないし恋人もできたことはない自分の感覚はおそらく異質で,それがなんとなく悔しかった。
追記:
いろいろな反応をいただいてびっくりした。
お前も悪口をここで言っているじゃないか→その通りです。愚痴のつもりで吐き出したかったけど,これじゃ悪口ですね。申し訳ない。
お前の人づきあいが希薄で内容に共感できないから面白くない→確かに自分が共感できる趣味とかの話題は楽しく聞けるので,自分に足りてないのは人づきあいとそれに伴う不快な出来事なのでしょうね。
柱の傷はおととしの~
夏も近づく八十八夜ヘイヘイヘイ!
早いわー。
っていつもの様子で言っているとあっと言う間に過ぎ去ってしまうわ。
そうそう!
つーかそもそもそんな鮮魚そんな買うつもりまったく無かったんだけど、
よくあるじゃない!
マンモスの輪切り!
あれの鮪のテール版というか、
本当に絵に描いたようなマンモスの輪切りのような絵面だったので、
そんで、
これどうやって食べるのよ?って
つまり
しかもカチカチに冷凍されているしこれ解凍もどうしたら良いの?って正解は越後製菓!ってそんな解答は求めていないの!
でもここは人類の叡智と言えども最近は全然役に立たないグーグル検索だけど
さすがに
私も見よう見まねで上手く解凍できーの
それで次これどう調理する?ってスリリングな話題に突き刺さったの。
とりあえず火を通せば身もほぐれるでしょ?って作戦で
マグロのテールのお吸い物的なもちろん良い出汁出てるマグロのテールスープも出来たんだけど、
あんまり面白い見てくれだけで買って見たけれど味は大味かも知れないわね?ってそんな罠なマグロのテールと思いきや
真っ当な肉っけのあるマグロテールの火が通ったやつができたの。
ただそんな味付けも強力な調味料に頼ったわけでもない
味の決め手は素材だ!って言っちゃいそうなぐらい、
そんな勢いだけで作ったマグロのテールだけど
とりあえず火が通ってパサパサになっちゃうかと思ったけど
そこもしっかりとマグロを堪能できるほっぺにほおばれるぐらいのゴロッとしたマグロ肉が結構たくさんとれるのよ。
食べ応え充分!というか!満載!というか、
話によるとこれバーベキューで焼いてもいいらしいわよ。
今回はスープの美味しいルーシーの出汁が出るものにすれば良いかーと思ったけれど
おおむね大成功よ!
あと骨が本当に骨で流石にマンモスの輪切りについている持ち手のあるあんな様相じゃないけれど、
骨も骨!って感じがして
マグロのテールのテールさを感じたわ。
またこれ買うか?ってなるとたぶん調理が面倒なので買わないかも知れないけれど、
マグロのテール感を1度でも楽しみたいのならありよりのありだわ。
2回目もやっちゃいたいかな?
今日良いの入ってる?
すっかり私それ言うの忘れてたわ!
今日いいの入ってる?って言いたい年頃だってことを分からせたいわね。
うふふ。
豆乳飲んで出てきたわ。
昨日食べるつもりだった食材が結局マグロのテールだけになってしまったので、
お味噌汁はまた別日ね。
お味噌も無くなりかけているので、
気を付けないと。
案外お味噌汁ちゃんと作り出したら味噌なんて瞬間で一瞬の瞬きの間で無くなっちゃう消費しちゃうわよね。
ドラゴンフルーツの赤いやつ中身がね。
も買ってきたのでまたそれドラゴンフルーツウォーラーレッド!をやりたいわ!
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
発言や行動からどことなく私のこと気になっているように思っていた人がいた。国が違うので発展することはないと思いつつも、私にしては苦手意識がなかったし同じ会社なのでもしかして…?と思うことはあった。
そうしたらパーティーに婚約者を連れてきた。なんだ私の勘違いか、レディーファーストに振る舞えないと無視される国の女性相手だし、変な人ではなさそうだから私の勘違いだったんだと少しショックを受けた。
そうしたらこの日に限ってやたら私と話そうとして。お酒が好きならこのあとや明日にでも飲もうと。フライトの関係で残念と伝えたら、戻るの遅らせてよと。奥さんと私が話している時にはそばに来ず、そうでない時に話しかけてくる。
閉会する頃には奥さんの支えが必要なぐらい酔って項垂れていて、彼お酒弱いんだねと同じ国の人に言ったら、いつもかなり飲んでいてこんなのははじめてと驚いていて。
私は意図せず自分に想いを寄せる人を打ちのめしていることがあり、その時と感じが似ていてゾワッとした。
一目惚れ状態で憧れに近い気持ち。でも縁はないと思ったから恋人をつくった、結婚することにした。相手は素敵な人。そんな折に再開。
私は彼らの打ちひしがれた姿を目にしてしまうことが多く、今回のもその匂いがして。
何も起こらなくて良かったけど、絶望させていたらと考えると苦しく、本当に偶然であることを願っている。悲しみに暮れた顔、胸が締めつけられるような表情で見つめられた時の苦しさは冗談じゃない。
偶然かしら。
海外売春をする日本人女性が増えている。これを読んでいる人の想像する100倍増えている。
ネットで海外売春のスカウトや求人を検索すると、大量にヒットする。彼女たちは国内のソープランドに短期で出稼ぎする感覚で海外に「出稼ぎ」に行く。
国内のデリヘルだと報酬は1日3〜5万。ソープでも1日10万を超えるのは厳しいが、海外だと円安もあり、国内ソープの倍以上は稼げてチップも貰える。だから彼女たちは海外に行く。日本で売春をするより、フィリピンのマニラに行くほうが稼げるのだ。
最近の一番人気はオーストラリア。シドニーやメルボルン。客層は中国人が多い。スカウトは「オーストラリアはワーホリ取れば売春は合法だよ」と行って女の子を誘う。もちろん観光ビザでもワーホリでも売春は禁止だが、売春自体が非合法な国よりハードルが低いらしい。
他にはカナダやアメリカも多い。メインの客層は主に中国系の富裕層だ。日本人スカウトが現地のエージェントに紹介し、航空チケットの手配をする。最近、日本人女性の単身渡航は売春を疑われるため、カモフラージュで手荷物にガイドブックなどを忍ばせるという。それでも審査で引っかかる日本人が後を絶たない。
現地のスタッフが空港から滞在先(ホテル)への送迎を行う。食事はUber Eatsで調達か宿泊先のキッチンで自炊をする。何人も受け入れているところだと現地に日本人スタッフがいて、スマホ用SIMカードの契約や日用品の買い出しなどもする。ホテルに滞在し、電話がかかってきたら出勤する。だから外国語が話せなくても問題はない。
中には悪質な店もあり、オーストラリアで女の子をほぼ監禁状態で1日2回の質素な食事を与えていた経営者が逮捕されている。
客層は中国系が多いが、黒人などを相手にするのが不安な人や渡航費用を抑えたい人は、韓国・ラオス・フィリピン・シンガポール・台湾などに行く。
昨日、韓国で売春をしていた日本人女3人が逮捕された。出稼ぎに韓国を選ぶ子は整形資金を貯めたい人が比較的多く、そのまま韓国で整形をして帰国する人もいる。
女の子たちと話した体感では、8割強がホストにお金を使うためだ。売掛金の返済、担当(ホスト)のバースデーにタワーをしたい、担当を1位にしたい。その他2割は整形資金、借金返済、発達障害等で普通の仕事ができなくてもともとデリヘルやってたけど海外の方が稼げるから…など。
ホストのメイン客層は、一昔前は金持ちの中年女性が多かったが、今は学生も多い。女の子にデリヘルで稼いだお金を使わせ、お金がキツくなってくると「海外行ってきたら?」と誘う。日本人スカウトと繫がっているホストも多い。
スカウトは現地エージェントから紹介料を受取り、エージェントは売上をピンハネして女の子に報酬を渡す。10日働いて渡航費差し引いても100万〜200万の報酬を手にした女が帰国後に向かうのはホストクラブである。(メンズコンカフェや地下アイドルなどにお金を注ぎ込んでいる人もいる)
1回の出稼ぎ報酬はホスクラでシャンパンタワーを1回やれば消えるような額だ。それでも担当のためにタワーをすることはそれだけ価値のあることらしい。その一夜だけは特別な「姫」になり、担当のエース客として接遇を受ける。そして一度タワーをやると期待に答えるためにまた高いお酒を入れる。実績があるから支払いは掛け。溜まった掛け金を支払うために海外出稼ぎをリピートする。
頂き女子の教祖こと、りりちゃんもおぢに頂いた金を担当ホストに注ぎ込んでいたのを見てもわかるように、女の子がセックスワークで稼いだお金はほとんどがホストと美容整形外科医に流れているのが構造だ。
このせいもあって、普通に海外に観光に行こうとした日本人女性が売春を疑われて入国できない事案が多発しているため、海外旅行に行く女性は注意してほしい。できるだけ地味な服装・スーツケースに華美な下着を入れない・コンドームなどの避妊具を荷物に入れない、スマホにセクシーな自撮りを保存していないなどの対策をしてほしい。
●続き
ホスト業界についてはホストと直接関わりがなくて女の子から聞いた話だけで書いてるので実態と違うかも。
・スマホの中身まで見られるの?
入国審査でスマホの中身を見られるケースは増えている。もちろん疑いをかけられた場合のみ。特にアメリカの入国審査はカジュアルにスマホ取り上げてくるらしい。別室送りにされたら隅から隅まで見られる。
女の子から聞いた話だと飲食費、車、独立するための資金、夢、親孝行、弟や妹の学費などに使っているそう。
あまり稼げないホストだと整形・衣装代・姫が掛け金払わず飛んでしまい回収不能になるケースもあり大変らしい。
・何者ですか?
婦人科で働いている一般人。立地の関係で風俗関係のお客さんが多い。(定期的な性病検査などがある)
・なんでホストにハマるの?
女の子の共通点として自己肯定感が低い、不良ではないが学生時代はあまり勉強ができなかった、他に趣味がない、アイドル好きみたいなタイプが多いと思う。
初回料金が2,000~3,000円で90分飲み放題で設定されてるお店が多いので最初の入店のハードルが低くてそこからハマっていくらしい。
実際、俺は今酷く酩酊しながらこれを書いているし、支離滅裂になっても構わないと思ってこれを書いている。
俺はまどろみが好きだった。
起きた時に未だとろんとしている情緒が、夢と現実の境目に居るかのようなまどろみが好きだった。
今の情報化社会には感謝しているのかもしれない。だがそのせいでもあった。
彼女が今、何処で何をしているのかを知ることが出来たのだから。
俺には幼馴染が居た。
小、中、高と一緒で、中学の時には一時距離を隔てたこともあったが、それ以降は以前のように仲が良かった。
俺は彼女のことが好きだった。しかし”関係を壊したくない”なんていうありきたりな理由でその気持ちを伝えることはなかった。
要はビビっていたのだ。
やりたいことがあったんだ。それがなにかはここでは書かない。身バレを怖れるという恐怖心は俺の中に未だまどろいんでいる。
俺はそのまま県外で就職し、彼女との連絡は続けていたものの次第に疎遠となり、連絡し合うのは正月ぐらいになっていた。
信じたくはなかった。それでも確かめないわけにもいかなかった。
それは地元駅から数駅離れた駅の近く。その駅からは歩いていける場所にあった。
商店街の隅、こじんまりとした階段が顔を覗かせ、ビルのテナントが表記されている。
俺はエレベーターを使わず、ゆっくりと階段を上った。足取りは重い。彼女の顔が幾栄にも脳裏をよぎった。
ただの噂だ。嘘だってこともある。俺は足を止めると顔を上げた。重々しい扉の前に立った。ひっそりと鼻で深呼吸をした。
扉に手伸ばし、中に入ると受付がまず目に入った。
先払いでお金を支払うと奥に案内され、顔写真が飾ってあり、俺はゆっくりと視線を漂わせた。
ある一点で止まるとそこで活動を休止させたように、俺の目には他に何も入らなくなった。
ソファに座って待つ間。俺は自分の手ばかりを見ていた。動悸は激しくなり、何も考えられない。
彼女が迎えに目の前に現れた時、彼女は目を見開いた。それから見たことのない商業スマイルを見せ「こちらへどうぞ」と俺を案内する。
個室に入るまでには一切口を利かなかった。
靴を脱ぎ、部屋に上がる。彼女はベッドに座り、俺は彼女の前に立った。
お互いに何も言わなかった。
どうして?と俺は言いたかった。久しぶりだね、と彼女が口を開いた。
俺は俯いたまま、床ばかりを見つめながら彼女の名前を口にした。
昔、ずっと好きだったことを告げた。
静かだった。物音一つしない。鼻をすする音が聞こえ、顔を上げると彼女が泣いていた。
その言葉、もっと早くに聞きたかったなぁ、と彼女が言った。俺は
彼女がそう口にするのを、俺ははっきりと聞いた。
俺は彼女の隣に座った。ごめん、と言った気がする。
彼女は俯いて静かに泣きながら俺に両手を伸ばし、俺の左手をその手で包み込んだ。
ごめん、と彼女も俺に言った。俺は泣いた。
それからのことは思い出したくない。俺は彼女に脱いでほしくなかった。手を握り続けてくれればそれでよかった。それでも離したくなかった手を俺は離してしまったのだ。
俺にはどうすることもできない。
俺は店を出て階段を降り、ゆっくりと振り返った。それから帰った。もう帰る場所はないように思えた。
戻ってきても仕事に熱が入らず今日もこうして俺は酒を飲んでいる。
まどろみたいのだ。
今でも幼馴染は、彼女は俺の夢に出てくる。
それでも今の俺にできることはこうして酒を飲むことだけなのかもしれない。
【追記】ブコメに『(恋愛経験ではなく)「人を好きになる経験」の話に言い換えられる』とあり、しっくりきたのでタイトルを変更しました。
色々あると思うけど、一番は「恋をしている時、どれだけ自分がアホになるのか」を身を以て経験していないこと、これが良くない
人間は恋愛状態に陥ると本当にアホになる。相手の行動の全部が気になり、些細な動作の一つ一つに自分へのメッセージが込められていると思い込み、言葉や行動一つ一つに過剰に振り回され、そして「自分がこんなに好きだから、相手も自分のことを特別に思ってくれているに違いない」と勘違いする
これはハッキリ言って避けられない。人間に、引いては生物全体にプログラムされた思考回路だ
なのでその状態になるのは仕方ないが、肝心なのは「いかに自分がアホになるか」を身を以て体験することだ
人の恋愛話を聞くと「どうしてそんな滑稽になれるのか」と思う、けれども恋愛が自分ごとになった時、自らもまたとんでもないアホになっている。アホになるまいとしてもこれは防げない。気付けばアホになっている
お酒を飲みすぎた人が「まだ酔っていない」と言うのと一緒で、あるいは低体温に陥った人が矛盾脱衣をするのと同じで、状態異常によって判断力や思考回路が捻じ曲げられた結果、冷静だったら絶対にやらないことをするのだ
中学校の同級生が恋をし、舞い上がり、そして振られるという痛々しい出来事を目の当たりにしなかった人はいるだろうか。人によっては、その時に「自分は絶対恋愛なんてしないぞ」と誓った人もいるだろう
しかし人は初めて恋をしたら必ずそうなる。本能的な高揚感とバラ色の未来の前払いに酔いしれて、世界一気持ち悪い存在に成り果てる。だからその洗礼を受けるのは若い時の方が良い。20歳を過ぎる頃には笑い話にしてもらえる
そして恋心に振り回された人だけが、恋心の厄介さと手に負えなさを知り、少しだけ自分を客観視できるようになる
本気の恋をすると人はアホになることを知り、恋をしている自分はおかしくなっているということを自覚し、そこでようやく恋を乗りこなす準備ができる
段々恋心を手なづけながら、相手に自分を好きになってもらう技術や距離を詰める技術を学び、自分の魅力や立ち位置を自覚し、失恋した時の自分はどうなってしまうのかを体験し……これでようやく「恋愛で事故らない人間」になれる
一朝一夕にはいかず、そして非常にダサいこの修練の時間を、できれば学生時代に修了させておくのがその後の人生を楽にしてくれる
中学で笑われたものは、成人式の頃にはやらかしを笑い話にできる
ある程度人生を進めた人にとって、恋に向き合うことは通過儀礼であり、やらかしを笑いこそすれ、向き合った本人を笑うことはない
なのでどんなにみっともなくても、成人するまでに一度はガチ恋しておいた方が良いし、もちろんそこで失恋しても闇のストーカーにならずに上手く切り替える方法も学び、火傷をしない恋愛方法を覚えておくことが推奨される
恋愛と自動車学校は働き出したら難しい。思春期の頃のプライドの前に恋を諦めることなく、果敢に挑戦する若者が一人でも多くなることを祈るばかりである
そこで経理のおばちゃんと俺の先輩が今年はまだお花見に行ってないなぁ~という話をしたらしく、それならみんなで!と思って部長に話を持ち掛けたらしい。
すると部長がOKを出してくれたので、あくる日の休日。俺たちは花見に繰り出した。
メンバーは下っ端のぼくと先輩、それに経理のベテランおばちゃんと唯一の若い女の子でありおばちゃんの部下の経理ちゃん。
あとは部長の五人。
場所取りは僕が担当することになって、いざ始まるとみんな乗り気ですぐさまどんちゃん騒ぎになった。
「えっ?」
僕は突然の質問にまごついた。
「え、え~と、普通のですかねぇ…」
「んだよ、それ。つまんねぇな」
「じゃあ先輩はどういうのを観るんですか?」
「俺?俺は和姦もの」
「いや、はっきり和姦だね」
そこまで自信満々に言われるとこちらも何も言えず、黙ることにした。
「ちょっ!?」
完全なセクハラだ。しかし経理ちゃんは何でもない様子で「わたしは男同士のとか観ますね」と淡々と答えた。
「あ、ふーん…」
少し変な空気になってもお酒はどんどん進み、ついには足りなくなってしまった。
そこで部長が「お酒の買い足しをしようと思うんだけど、せっかくだから誰が行くかはゲームで決めよう!」なんて言い出した。
「ゲームって、何をするんです?」と先輩が尋ねると「しりとりなんていいじゃないかな」と部長。
先輩は吹き出し、「それ、古くないですか?」という。
部長はちょっと怒ったように「そんなことないよ」と言って経理ちゃんの方を向き、「若くてもしりとり、やるよね?」と尋ねる。
部長、先輩、おばちゃん、経理ちゃん、ぼくの順となり、まずは部長から。
「ゴリラ!」
「ら、ら…ラッコ、でどうかしら?」
「子犬」
「ヌッ?!」
ヌ…ってなんかあるか!?
結局思い付かず時間切れとなって僕の負け。
仕方がないので近くのコンビニまでひとっ走りしてお酒を買ってきた。
それぞれが注文したお酒を渡して回ると部長が「ん?」と声を上げた。
「すみません、すぐに買ってきます」とぼくが言うと部長はいいよと手を振り、それから「あっ!」と声を上げた。
「肴もなくなってきたし、今度はそれを買ってくるってことにしようか」と部長が提案する。
その際にお酒は買ってくればいいから、と僕を止めたのだ。部長…やさしい!!
再びしりとりが始まり、順番も前と同じで部長、先輩、おばちゃん、経理ちゃん、ぼくの順。
「し?し…しりとり!」
「ルシファー」
「ファッ!?」
ファ…と詰まってしまい、言葉は思い付かず再び僕の負けとなってしまった。
仕方なくコンビニに向かおうと立ち上がると部長が僕を止め、「あと、おでんも頼む」というので僕は頷いた。
コンビニに行って酒の肴とおでんとお酒と買って戻るとおでんに歓声が上がり、僕よりも歓迎されていた。
「俺、ゆで卵もらっていいですか?」
「駄目だよきみぃ、それは私の―」
「なら外側だけでいいんで」
「あーわかった。でも…また黄身かぁ」なんて部長と先輩がわちゃわちゃやり取りをしていて、おばちゃんはそんな光景をほほえましく見守っていた。
日は既に暮れかけていて、僕は時間が気になって経理ちゃんに聞こうと思って声をかけた。
「ねぇ、今なん―」
「デモ行ったよね?」と経理ちゃんが突然先輩に聞き、その場の空気が固まった。
「え?」と先輩は動揺し、「この前のデモ行進の動画に先輩さん映ってましたよ」と経理ちゃんが言う。
先輩は脂汗を掻きながら、「べ、別人じゃないかなぁ~」と目を逸らす。
なんだか妙な雰囲気になってしまったので助けを求めて部長の方を向くと…居ない!?
いつの間にか居なくなっていて、何処に行ったんだと周りに目をやっていると「お~い」と声が聞こえて振り返るとこちらに小走りする部長の姿が目に入った。
「部長、どこ行ってたんすか!?」と先輩がいの一番に声をかけ、「ごめんごめん」と部長。
「いやぁ~肴が物足りなくてね。ちょっと検索したら近くにスーパーあったから、ちょっと行ってきた」
そう言って手に持つお皿を中央に置く。
「そうそう。ちょうど安くなってたから、買ってきた」と部長は得意げに言う。
「あっ、顔にかけて顔に!」
おかあさんへ
あたたかな日差しが段々とギラギラとしたものへと変わりつつありますが、お元気ですか。
突然こんなお手紙を送り付けてきて、とても驚いていることかと思います。お話したいことがあったのですが、なかなか会った時や電話では上手く話せる自信がなく、LINEというのもなんですからお手紙にしました。 ずっと言おうとは思っていたのですが、情けないことに公務員試験の勉強が全く進んでいません。何故かというと、心の調子を崩してしまったからです。おかあさんもご存じの通り、私は妙に考えすぎる性質で傷つきやすい心の弱い人間です。ちょっとブルーになることくらいなら21年生きてきてよくありました。しかし、昨年の夏の終わりごろから眠れない夜が増え、どんな日でも床に転がって天井を見つめることしかできないようになり、これは生活に支障をきたしているという自覚が出てきました。大学のカウンセリングを利用したところ、専門機関の受診を勧められ、現在カウンセリングとメンタルクリニックに通院しています。病院の先生が言うには適応障害(不安障害・うつ)になるらしく、服薬もしています。おかあさんは薬があんまりすきじゃないから嫌がるだろうなあと思って黙っていました。でも、よく考えたらおかあさんの社会保険で受診しているし、仕送りで貰ったお金を支払っているので、きちんと伝えるべきことでした。ごめんなさい。
今は朝起きる、カーテンを開ける、ご飯を食べる、皿を洗う、お風呂に入る、眠る、そういった何気ない生活で精いっぱいです。やりたいことを考えてうきうきしたり、映画や小説を楽しんだり、明日を楽しみに眠ることがなかなか難しくなってしまいました。引っ越したことは良かったと思っています。日々のルーティンを改めて少しずつ作ることで、なるべくゆっくり丁寧に一生懸命生活することが出来ているような気がします。今までの手を伸ばしたらすべてに手が届くような小さな城にずっと籠城していたら、多分私はカーテンすらあけられていないでしょう。
とにかく今は卒業を目指して必死に生活を続けていこうと思っています。将来は全く分かりません。来月には急に元気になって勉強をバリバリするのかもしれないし、一年後も同じように立ち止まっているのかもしれません。でも、とにかく生活を続けて生きていきたいのです。おかあさんはいつも私のことを聡明だと褒めてくれました。私はそれがいつもうれしくて、おかあさんやおとうさん、おにいちゃんにとって自慢の家族でいたいと思っていました。それは今も変わりません。でも、今の私には私が愚かでどうしようもない化け物に見えてしまって、気持ち悪くて仕方がないのです。
以前アイラブユーの翻訳について話したことを覚えていますか?おかあさんはそのとき、「果物あるよ、食べる?」だと言いました。私とおにいちゃんの健やかな生活が一番の願いで、愛だとおかあさんは言いました。それがどういうものなのか最近ゆるやかに理解できつつあるような気がします。無気力なこの日々の中でも、おかあさんおとうさん、おにいちゃんにごんちゃん、友人たちや推したち、私のすきな人々が皆健やかで幸せであることだけは確固たる願いとしてあります。そして、同じように自分の安寧を願うことができません。とにかく今は、私が私という化け物をおかあさんと同じように愛せるようになるまで、立ち止まるべきだと思っています。なかなか難しいことかもしれないけれど、自分のことを第三者と一緒に分解して見つめ直すというライフステージなのだと腹をくくるしかありません。私がこうなってしまったのは誰かのせいというわけではありません。元々私は脆弱な人間で、今までの大学生活というか、この21年間身の丈に合わない無理をしてきたんだと思います。
これは決して将来を諦めたわけではなくて、がんばる器量はあるのだということだと思っています。スマホのバッテリーが段々消耗して充電が完璧でなくなるように、私は今がんばる気力すら賄えない状態なのです。本当に情けない娘ですが、どうかこれからも見守ってもらいたいです。このお手紙をしたためたのは、おかあさんに気を遣ってほしいわけではなく資金面での義理を果たすためです。これからも私のことなんか気にせず、笑ったり踊ったりしていてほしいと思っています。でも、やさしいおかあさんがこんな手紙を読んで気に病まないわけがないと心のどこかでは分かっていて、この手紙は資金面での義理を建前とした私の懺悔なのだと思います。大学のカウンセリングの先生とおかあさんが話すこともできるそうなので、考えてみてください。このことをおとうさんに共有するかはおかあさんに任せます。呆れて怒るかもしれません。というか、今おかあさんが呆れて怒っているのかもしれません。どうか何か伝えたいことがあればお手紙でお願いします。
おかあさんが悲しむことと、おとうさんに怒られることがなによりも嫌だと思っていたのに、こんなことになってしまって本当にわけがわかりません。本当に自分が嫌になります。身勝手なことばかりしてごめんなさい。家族のことは大好きだけれど、多分お互いにとって良いことがないのでしばらく帰省はしないと思います。 今年もおかしな気温になりそうなので、おかあさんも熱中症には十分気を付けて良い夏にしてください。お酒はほどほどにして、どうかおかあさんらしく過ごしてください。
私が初めて創作らしいことに手を付けたのは、物語を作ることではなく何かしらのテーマにキャラを当てはめることだった。
https://note.com/euphoniumg59/n/n8cb90fceb072
元々お酒好きと言うこともあって、それぞれのキャラにカクテルを選ぶという遊びは今メインとしているジャンル……文アル以前からやっていた。文アルで選んだ時の画像のまとめを出そうとして、主にTwitterに上げていたせいで凍結した今では見られないという事実にたった今気づいたので、今度どこかでまとめなおそうと思う。
文豪混酒紹介譚
https://www.pixiv.net/novel/series/1067167
そんな遊びを始めたのは2017年。始めた頃はほぼ壁打ちで、一人で細々とあげ続けていた。そんなある日、重治に選んだカクテルについて、とあるフォロワーさんがこんなことを教えてくれた。
「ミモザの花は、もともと女性労働者を象徴する花。女性の同志にも寄り添っていた彼によく合う」
選んだカクテルは「バックス・フィズ」、イギリス発祥のシャンパンのオレンジジュース割りで、タンブラーグラスに氷を入れてその中で混ぜて作る。これを氷無しでシャンパングラスで作ると「ミモザ」というカクテルになるのと合わせて、プロレタリア文学の3人の共通テーマとして挙げていた「簡単に作れるもの」に「花でいることもできるのにその道を選ばなかった」辺りからイメージして選んだのだけれど、当時はミモザ自体にそんな意味があったのかと驚いたのを覚えている。その後も新作を上げるたびに反応をくださって、好きと言ってくださって、特に啄木で選んだ「ブラッドアンドサンド」では一節のショート・ショートを頂いた。あれから私も小説を、物語を書くようになって、微々たるものではあるが作品も積みあがってきた。見せられればと思っていた矢先に、その人はいつのまにか、何も言わずに、いなくなってしまわれた。
Twitterでしか繋がりが無い以上、あの人が今どうしているのかは分からない。何の前触れもなくつぶやかなくなってしまわれたので、元気にしていればそれでいいけれどもしかしたらそうじゃない可能性だってある。人との別れは突然でいくつになったって慣れることは無い。私も小説を書くようになったんですよと伝えたくても、伝える術が無いことに棘が刺さるような思いがする。今の私にできるのは、気が向いたときにでも世界に向けて作品を上げ続けることぐらいだ。万が一でも、目に止まればいいのにと願いながら。
ミモザの日が来ると思い出す。
小学3年生くらいの頃、私は夜が怖かった。
お化けや暗闇に怯えていたのではない。
私の宿敵は、成長痛だった。
毎晩、眠ろうとしてベッドに入ると、自分の足から、膝から、骨が軋む音が聞こえた。
実際にはそんなもの聴こえていなかったのだと思うのだけれど、少なくとも当時の私は聴こえるなあと感じていた。
ぎゅ、ぎぎ、という音。私と、私の身体の痛みと、ふたりぼっちの夜は本当に怖かった。痛くて、心細くて、不安だった。
「お母さん、膝が痛い。眠れない。」
普段は甘え下手の子どもだったけれど、あまりの心許なさに痺れを切らし、藁にも縋る思いで母に痛みを訴えても、子どもの成長痛を目の前に母親ができることなどほとんどない。
困った顔で湿布を貼ったりマッサージをしてくれたが、結局、無理やり目を瞑り布団に潜り、なんとか眠りにつくまで、その痛みはずっと私から離れてくれなかった。
東京に出て、お酒やライブハウスの楽しみを覚え、夜が大好きになった。
1年半で、といっても、入社してから研修期間が8ヶ月ほどあったため、実務自体は10ヶ月程度しかしていない。
その後、3ヶ月ほどフラフラしたのち、現在は業務委託という形で働いている。フリーランスのWEB編集者だ。
何時に起きても誰にも怒られないし、満員電車に乗らなくていいし、今日みたいに2駅先の大好きなカフェで仕事をすることもできる。
企画書と名刺があれば、会いたい人に会い、尊敬する人と仕事ができる。
持ち前のフットワークの軽さ、衝動性、興味範囲の広さ、好きなものへの熱量、適度なミーハーさ。
自分の性格を鑑みれば、今のこの生活に飛び込んでみたのは正解でしかない、と思う。
それなのに、私は毎日暇さえあれば怯えて、泣いている。
不安なのだ。毎日、ああ、また朝に追いつかれた、という感覚が拭えない。
楽しさとか、ワクワクを食い殺してしまうほどの、強靭で凶暴な不安が、ずっと私の背中を睨んでいる。
仕事をしなければいけない。
仕事をしなければいけないのは、食っていかなければいけないからだ。自活しなければいけないからだ。
仕事をしなければいけないと、食っていかねばいけないと思えば思うほど、自分の心と身体が硬く閉じていくのを感じる。
しなければいけない仕事なんてないのに、自分で決めたこと、始めたことのはずなのに、だんだん食っていくための仕事になっていく。
なんで他の同級生たちができていることが自分にはできないんだ、親孝行もまともにできていないよ、だなんて、ステレオタイプなつまらない比較と自己否定を、気づけば繰り返してしまっている。
こんな己の貧弱さを、まあいっか、と許してあげるほどのゆとりもない。
朝が来るたびに、もうやめてしまいたい、痛い。人生を前に進めるための足取りが、いつまで経ってもおぼつかない。
家族もいて友達もいて恋人もいて、だけどこの痛みを誰かが軽くしてくれるわけではない。
何か悪いことをしているわけではないのに、無慈悲に襲いかかってくるこの痛みは、あの頃の成長痛と同じだ。
先日、とある仕事の打ち合わせで、フリーランスの先輩とも言えるライターの方にこの成長痛の話をした。
「日記を書いてみたら?」
彼女は、フリーランスになってから増田に日記を書き、それを自費出版したという経験を持つ。
「今、私からはあなたはとても可能性に満ちて眩く見えるし、大丈夫だといってあげることもできる。
だけれど、確かに、あなたの痛みを肩代わりすることは誰にもできないし、他人が何をいってもあなたはきっと不安なままだと思う。
でも、そんな気持ちすらいつかの食い扶持にしてやる、って、泣きながらでも歩けば、気づいたら思いがけない楽しいことに出会えるはずだから。」
もしかしたら同じことばかり書いてつまらない日記になってしまうかもしれない。
成長痛記録、闘病記録、ということにして、痛みとふたりぼっちの日々をここに残してみようと思う。