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2022-02-16

回転寿司で食ったアワビがクソ不味かった話

自分回転寿司が好きで、週1かそれくらいの頻度でどこかしらの回転寿司屋へ行く。

特に行く店は決まっていなくて、くら寿司だったりスシローだったりそれ以外だったりする。

先日行った店は久々に行く店だった。

店に入って、回転寿司屋に入ったら必ず頼むセットを注文した。

ぶり、まぐろサーモンビントロ稲荷

ひとしきり食べた所で、今日はぶりとサーモンが美味いと確信して追加で注文した。

その日はやたらと空腹だったのでついでにサイドメニューフライドポテトも注文した。

ぶりとサーモンを食べ尽くし、それからフラフラと注文用のタブレットの「次へ」ボタンを押してメニューの海を彷徨っていた所で、そこにヤツはいた。

アワビ 100円 期間限定

内陸県生まれではないのだが、何だかんだ人生で食べた貝はアサリハマグリ・カキ・ホタテ、ややレアものマテガイくらい。

そんな自分にとって、新たな冒険がそこにあった。

アワビと言えば高級貝ではないか、と。

美味しい貝なのだろう、と。

1皿注文し、ポテトを待ちながらアワビを待っていた。

ポテトが到着して、バター味の粉をかけて混ぜているとほどなくしてアワビがやってきた。

その時の第一印象は、「小さくね?」だった。

シャリの上にちょん、と乗ったそいつは、シャリを覆うには足らず、シャリ上面が見えてしまっている。

横にしっかりシャリの隠れたマグロが流れてきたために、このボリューム感の差は歴然だった。

しかしここで冒険をやめるわけにはいかない、と皿を取った。

醤油を2滴シャリに染ませて、箸で口に放り込む。

舌でシャリを受け止めたのち、アワビが舌に触れる。

その瞬間、自分アワビを食べるという冒険は終わった。

生焼けの腐った鶏肉に酢を染ませた味。

鶏の軟骨、あるいは砂肝の銀皮のような、噛むと歯に納豆のような滑りを残して自ら割れるかのように噛み切れる食感。

不味い。

十数回の咀嚼ののち、飲み込むにはまだ形が残っていて喉につまらせる頃合い。

しかし、口の中にあるこれを1秒でも早く胃に流し込んでしまいたいという条件反射に負けて、飲み込んだ。

食道にやや詰まっている感覚がする。

納豆を食べた後のそれに近い滑りと、悪臭が口の中に残る。

滑りと悪臭を茶で流し込み、それでも残る舌の感覚を消し飛ばす為にまだ温かいポテトを口に放り込む。

普段より圧倒的に早くポテトは空になった。茶も飲み干してしまった。

その後、ぶりとサーモンを食べられるだけ食べて、その場を後にした。

家に帰宅してからアワビについて検索して、そこで初めて磯臭いだとか、人を選ぶなどという記述を見た。

なるほどあれこそがアワビだったのか、と一人ボヤいた。

しかし同時に、どうすればアワビを上手く食えるのか、そう考えている自分が居た。

どうやらアワビの探求は簡単には終わりそうにない。

 
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