当たり前だよね。俺らが日々の生活に忙しいのと一緒で海外の人間だって生きるの大変なわけ。
ていうか自分の生まれた町から出たことありませんなんて人間も未だに結構いるのよ。
でも異邦人として暮らす自分は文化の違いをヒシヒシ感じる。感じるんだけどその衝撃は現地人は興味ないし100%伝わんない。それを的確に伝える言語力を完璧に備えてる人ばかりでもない。
だってさ、俺らが外人から「日本のウォシュレットがすごい!」とか「日本は礼儀正しくて素晴らしい!」とか言われてもせいぜい「へーありがとね」くらいのもんでしょ? ウォシュレットは確かに海外から帰るとほんと感動もんだけどね。
そういうわけで出羽守は日本語を分かってくれる、自分の感じたことを100%で受け取ってくれるXとかに逃げるしかないわけだよ。結局日本人のことは日本人が一番興味あるからさ、ついでに自分の微妙な寄る辺なさを日本貶しで埋め合わせすりゃ気分も紛れるというもの。その寂しいルーチンを繰り返して行きすぎるとああいう出羽守になるわけだね。逆にしっかり現地に根を張って自分の人生を生きてる人はああいう出羽守みたいなことは言わないよ。第一現地の暮らしが忙しいからね。
あとさ、「アメリカ人の友達が/夫が/同僚が、日本人ってなんで◯◯なの?」って聞いてくるやつ、あれ全部嘘だから。
ポリコレ全盛である今のアメリカで人種を一括りにする発言はタブー中のタブー。まともな社会人同士でそんな話になることはありえないよ。ていうかあっちの会社は白人も黒人もインド人(めちゃくちゃいる)も一つ屋根の下で働いてたりするから不用意にそんな発言できないんだよ。
もしそれを真正面から言われるとしたら、はっきり言ってそれは相手にナメられてる時だね。俺がそういうこと言われたのはウォルマートでラリって一生独り言つぶやいてる黒人に絡まれた時だけよ。