お母さんの中では、間違った知識と正しい知識の2択になってしまって、『より有効だけれど、リスクはゼロではない』は認められない状態なんだね。
ワクチンを打たずに体調悪化→コロナではない!検査陽性?陰謀だ!
ワクチンを打って感染せず→コロナなど存在していなかった!陰謀だ!
他の諸々も、自分が信じたいものだけを信じる認知バイアスが強固すぎて、理屈でなく感情で信じたいことを信仰してしまってる状況なのかなと想像した。
よくわからず不安で、ワクチンを打っていいのか、打てば感染しないのか、副反応が出たらどうしよう、自分で打つ選択をしたのにそれが原因で死んでしまったら怖い、感染は自分で選択するわけでなく感染”してしまう”不可抗力だから精神的な苦しさはワクチン接種副反応よりは苦しくない、でも接種しなかったせいで感染して重体になってしまったらどうしよう、打たなかった自分の選択自己責任って言われてしまうのだろうか、打っても打たなくっても怖い、どちらの選択をしても正当化できる理屈が欲しい、そうだ陰謀論だ!!!!!!
感染症もワクチンもなにもかもインチキで、存在しなくって、騙されていて、体調悪化は他に原因があってetc....
それを信じて心の安定を得よう。
同意してくれる人は多い方が安心だから人にも広めよう。不安だから、否定されたら否定してくる人を騙されている人なのだと考えよう。
この推測、或いは想像があたっているようだったら、理屈でなく感情に共感してあげて、
(言っていることが正しいと認めるわけでなく、お母さんはそう考えているんだね、と聞いてあげる。『お母さんの間違いを正そう』という考えで接してしまうと、お母さんのプライドが傷つけられてかえって頑なになってしまう可能性が高い)
お母さんの考えを聴かせてほしいという姿勢で最後まで否定せずに聞いて、話し終わった後、
「そっか、お母さんは一生懸命に体を大切にしようとしているんだ、そのためにもたくさん情報を集めたんだ」
って認めてあげると、気が立っているのが和らぐんじゃないかな。
内心、自分の言っていることと世間の多数が言っていることが違うことに不安でいる可能性もあると思うし、「あれ、もしかして騙されているのは自分の方・・?」と思っても、今更間違いを認めるのは勇気がいるしバツが悪いしで苦しい思いをしているんじゃないかと、そこまで想像してしまう。
ともあれ、まずはお疲れさま。