NAIで作った絵を見ればよくわかるけど、AI絵はプロンプト(いわゆる呪文)を凝らないと絵柄が偏る問題がある。
しかし、これを簡単に回避する方法がある。既存の絵を読み込む「img2img」と呼ばれる機能である。
今はNAIの絵をpixivに転載しまくるアカウントもバカ正直にt2iで量産しまくっているが、そのうちコイカツやカスタムメイドである程度ポーズ指定したものをi2iしたものが中心となり、さらにそれらも批判されるようになればどこかで拾った既存イラストをi2iにぶち込んだものが量産されるだろう。
こうなれば世は大海賊時代である。i2iに使いやすいイラストは画像が大きく線が濃いことなので、リスク回避的な意味でも著名絵師よりはフォロワー3桁の弱小絵師のほうが餌にされやすくなる。
いくらAI学習禁止を明言しても、i2iはよっぽど設定を甘くしない限り基本元の絵の特徴を残さないし、例えば「原神の絵からウマ娘を作り出す」みたいなことも可能である。さらに絵師側はAIトレパク騒動を見る限りi2iを理解してないとことが濃厚であるため、ヘイトは利用者ではなくAI側に向けられ続ける。
さらに巧妙な手口として、i2iを2回以上使ったロンダリングも横行すると考えられる。i2iを2回繰り返せば餌とした絵とはかなりかけ離れ、t2iで作ったのかi2iで使ったのかを見極めるのは至難の業になる。2回目のi2iにNAIではなくWDやとりんさまを使えば絵柄も大きく変わる。
半年後のAIコミュニティでは呪文共有に続き「どんな絵師がi2iの餌に向いているか」の議論も普通にされているだろう、と預言しておく。