国民的ゲーム扱いされてるドラクエも今はムービーが当たり前になって、等身も高めになったりと様変わりしながら進化を続けているが、個人的に初代ドラクエの面白さは偉大だなと感じた。
ムービーは無い、ストーリーもシンプル、サウンドもシンプル、プレイ時間も短い、やりこみ要素なんてほとんど無いに等しい。
そんなゲームなのに、初代ドラクエは壮大なストーリーに感じてしまう。
ここから先は、さらに個人的な感想なので、読まないでもいい。読みたい人だけ読んでほしい
街の人たちはランダムに正面を向いたまま動くだけ。
王様に至っては歩くことも無い。
だが、街の人たちが手を振って動く姿に、なぜかリアルな生活感を感じた。
王様の謁見も、勇者が片膝をついて会話しているイメージが浮かんだ。
ムービーが無いのが当たり前だったので、想像力が強かったのだと思う。それだけに余計にリアルに感じたのだろう。
強敵を倒す事、姫を救う事。
シンプルだがこれほどわかりやすいストーリーはプレイしやすかった。
多少寄り道で端的なミニストーリーはあったが、ほんの数回のセリフからイメージする程度だったのにも関わらず、それが逆に想像を掻き立てた。
竜王の城などは同じ曲の速度と低音にしていくだけで雰囲気作りをしていた。
同じ曲な筈なのに、だんだん怖くなっていくのが好きだった。
そもそもレベルが30までしかないので、レベル上げも辛くない。敵も数が多いわけでもなく、ボスもそれほど強くないので主要アイテムと姫の救出をして竜王を倒すだけで終わる。
姫もスルー出来るので、もっと短くなるがそんな短さにも関わらずクリアしてもまたプレイしてしまう。
当時なら、やるゲームが多いわけではないので繰り返しプレイも珍しくはないが、現在でもプレイしてしまうくらいやりやすいゲームだったりする。
色々書いたが、これだけシンプルなのに面白いというのは本当に凄いことではないだろうか。
アジャイル開発で言うところの MVP やな