2022-09-14

学部時代研究活動の嫌な思い出

まぁ、向いてなかったんだと思う。

僕の入っていた研究室は、研究室内で二つのグループがあった。研究室全体としては画像処理がメインだったんだけど、2次元画像解析をメインとするグループ3次元解析をメインにするグループに分かれてた。

それぞれのグループには教授がついていて、一つの研究室に二人の教授がいるっていう珍しい形式だった。

僕は三次元解析グループに属し、光学系を組んでそこから色々するって感じなことをやってた。

研究室内では年に2回、進捗報告会を行なっていた。

30分発表20質疑応答っていう流れだった。

当時学部4年生だった僕は、卒論のこともあるので、ある程度研究報告できるくらいには結果を出していたし、それなりの考察ができていると思っていた。

報告会がスタートした。

途中噛んだ部分はあったものの、ほぼ30分時間通りに発表が終了した。次は質疑応答である

するとすぐに別グループ助教授先生から質問がとんできた。

助「展望にある〇〇の観測って、可能なのですか?」

僕「今回提案した実験系ではまだ可能ではありません。ですが、実験系の改良や、新たなアプローチによる計算手法が生まれたら可能になると考えます。」

助教授は納得行っていなかった。

助「もし、観測できる実験系と、新しいアプローチがあったとしたら、〇〇の観測可能ですか?」

僕は質問意味が分からなかった。

僕「それが用意されているのであれば、可能だと考えています。」

発表会場がざわつく音が聞こえた。

僕の受け答えが可笑しいのだろうか。周りの人は質問意図理解できているのか不安だった。

すると痺れを切らした別グループ教授が声を上げた。

教「出来るわけないやろ。〇〇なんて小さすぎるでしょ。そんな小さいもの、どんな実験系用意したって出来ないやろ。 そんなことも分からないんか。 もうこんな恥ずかしい発表と問答はやめてくれ。」

発表会場は一気にシーンとなった。

僕は「すみませんでした」と声を絞り出した。

正直、泣きそうだった。

そのあと質問はなく、席についた。

同じグループ指導教員からも、直上の先輩からも、誰からフォローもなく、アドバイスもなく、気づいたら発表会場には僕しか残っていなかった。

そうか、恥ずかしい発表だったんだな、聞くに耐えなかったんだろうな。

僕はつくづく、研究に向いてないんだなぁと感じた。

その後僕は大学卒業して、別の大学院に進学した。今いる研究室には居たくないって気持ちだった。

  • なんで研究室内の報告会でよその教授が出てくるんや・・・

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん