フライング・オープン・チャックとは、トイレに着く前にズボンのチャックを下ろすスポーツ競技のことである。
ルールは簡単。トイレの小便器に付く前にズボンのチャックを下ろし、着くまでの距離を競う。
紳士のスポーツなのでチャックを下ろすだけであり、ものは出してはいけない。
また他人に不快感を与えた時点(他人に見られた時点)で失格となるので注意しよう。
以下、各ステップを見ていこう。
トイレの扉を開けた瞬間にチャックをスムーズに下ろす、いわゆるオープンチャックの練習をしてみよう。
チャックの開閉に不安があるなら、品質の高いチャック(YKKなど)に交換するといいだろう。
初心者におすすめなのが、人感センサーのあるトイレだ。電気が消えていれば中に人がいる確率はグッと低くなるので、安心してオープンチャックできる。
ただし中にいる人が長時間動いていないため電気が消えていたというパターンもあるので、そこだけは気をつけてほしい。
常にクローズチャックできるよう、チャックから手を離さないように。
人感センサーありのトイレに慣れてきたら、通常の公衆トイレに挑戦だ。ここからが本番と言っていいだろう。
まずトイレに入ったら、手洗い場や小便器に人がいないことを確認する。
ここで誰もいないからと言って安心してはいけない。個室トイレの扉から人が出てくる可能性もあるからだ。
個室トイレの鍵が空いていることも確認したら、オープンチャック。慣れてくると1秒以内で確認できるようになる。
トイレ内を目で確認する前に、音や空気感(できれば匂いも)など、五感を澄ませる。
気配がないなら人がいないと判断し、オープンチャック。もし誰かがいても、相手が背を向けていればセーフなので焦らないように。
相手に気づかれた場合は即座にクローズチャック。できるだけ涼し気な顔で行うこと。
もしクローズチャックに慣れていない場合はステップ1の自宅でのエクササイズを復習しよう。鏡に向かって表情の練習をするのも効果的だ。
誰にも気づかれてはいけないし、不快感を与えてはいけない。たった一人で立ち向かう、孤高のスポーツだ。
競技人口は日本だけでも10万人とも100万人とも言われている。