いや実際はぜんぜん違うのかも知れないけど近い要素が沢山有る。
いや違うな。
やっぱぜんぜん違うわ。
決定的な違いがあった。
・マーベリックは飛び続けることを誇りに思う
・ククルス=ドアンは戦いの匂いを疎ましく思う
全く逆だ。
表向きは平和な時代に危険地帯(DANGER ZONE)に舞い降り世界に降りかかる火の粉と戦うことを選んだマーベリック。
戦火の吹き荒れる世界の中で安全地帯に引きこもり自分たちに降りかかる火の粉だけを払い除けるククルス=ドアン。
何が違ったんだろうか。
まあ、作られた国でほぼ間違いないだろうな。
戦勝国アメリカは軍人を肯定しハクトウワシの意匠を崇拝する、敗戦国日本は軍人を軽蔑し旭日に辟易する。
ジオン公国の兵士は偽りの権威にヘコヘコしているだけのシミッタレの勘違い共であり、トップガンは偉大なる勝利者達を先導する人類のエースだ。
その絶対的な差が生き残り続けたベテランの魂に全く違った姿を映し出す。
鍛え抜いた力に誇りを感じ背筋を伸ばして後進を育てるマーベリック。
戦いののおろかを恥じ丸めた背中ごしに敗戦国史観を伝えるククルス=ドアン。
旧世代機を狩る二人のベテランパイロット、その背中から伝わる世界観があまりにも違う。
かたや実写のマッチョな男たち、かたやアニメで主人公はウラナリだ。
俺たちにとって母国語で作られたのはどちらだ?
悲しくなるぜ。
負けた国に産まれたというだけで、悲しくなる。
名より実をとったから今のワイらが居るんやが?