2022-05-31

ディープラーニングブームって結局何だったの?

今年2022年は、ディープラーニングが注目されるきっかけとなった画像認識コンテストから10周年になるのだそうだ。つい数年前、コロナ禍が始まる前までは、「ディープラーニング人工知能社会を変える」とさかんに喧伝されていたのを覚えている。

けれども、たった今、周囲を見てみると、我々の生活のもの10年前とさほど変化していない。我々の所持品のほとんどは、多少のスペックの向上はあれども、10年前には既に存在していたものだ。もしも仮に、過去10年間昏睡状態だったとしても (コロナ関連のもろもろを除いて) テクノロジー的にはさほど困惑することなく新たな生活になじめるだろう。

もちろん、細かく見れば変わっている部分もある。将棋囲碁テレビ中継に常に形勢判定が表示されるようになったとか、顔認識による個人識別の精度が向上しすぎたためにプライバシー保護が大きな政治問題になっているとか、画像生成や文章生成の面白いデモが頻繁に注目されていたりもする。

それでも、我々の生活に関するテクノロジーのものは、10年前からほとんど変化していない。そんなことを強く感じたのは、故障した掃除機を買い替えるため、久しぶりに都心家電量販店に行ったときのことだ。あらゆる商品の形が10年前から変化がない。一般消費者向けのスマートウォッチVRゴーグルも、今ほど広く利用されていなかったとはいえ2000年代には既に登場していたし、ルンバのような掃除機ロボットも既に20年の歴史がある。

たかだか3,4年前まで、すぐにでも発売されるかのように報道されていた、自動運転車調理ロボット、部屋のお片付けロボット洗濯物をたたむロボットを私が購入できるのは、一体いつになるのだろう。

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