2022-04-29

謝罪会見が嫌いだ

今回の知床の件の土下座会見に限らず、謝罪会見が嫌いだ。

マスコミによる見せ物、吊し上げの場、一般庶民の溜飲を下げる場に成り下がっている。

質問も同じようなことを何度も繰り返し訊くし、質問の仕方も洗練されていない。

全て説明したとしても、マスコミが「納得」するまで何時間でも延々と続けられる。

何を説明すれば「納得」してもらえるのかもよくわからない場で、何時間記者の下手くそ質問に付き合わなければならない。

謝罪会見を開かないと、公の場できちんと説明したことにならないという考えもよくわからない。ホームページブログTwitterFacebookYouTubeなど、利用可能メディアがあふれる中でなぜ記者会見という形式けが特別視されるのか。同じことをホームページ等で説明するのと、記者会見で説明するのと何が違うというのか。

まぁその答えはなんとなく想像はできる。責任者と目される人に公衆面前で直接質問をぶつけたいのだろう。そしてその責任者と目される人が額に汗をかきながらしどろもどろに説明する様を映像に残したいのだろう。責任逃れと思われるような発言があれば、そのシーンを繰り返しテレビ放送し、往生際が悪いとこれでもかと強調したいのだろう。それが見せ物、吊し上げでなくてなんだというのか。

上手な謝罪会見ノウハウのようなもの流通していることも一つの病理のように思える。

今回の知床の件で言えば、謝罪会見の場で社長が何を語ったとしても、警察国土交通省がその発言をもとに事実認定して処分を下すことなど考えられない。

警察国土交通省などしかるべき機関法律手続きに則って淡々調査捜査を行い、処分すれば十分である。それ以上に謝罪会見などという、具体的ルールがあるのかないのかよくわからない場で数時間も語る必要などない。

謝るのであれば被害者やその遺族に一人一人頭を下げればよいのであって、マスコミ一般庶民、ましてや世間などという実態のよくわからないものに謝る必要はない。

  • まあ言わんとすることはわかる。 ただ日本人の場合、訴訟文化というのがないから、被害者は泣き寝入りして我慢するのがほとんどなんだよな。 今回で分かったけど、記者による公開質...

  • そもそも謝罪会見をしてみんなが納得しました、なんて会見みたことないし

  • >謝るのであれば被害者やその遺族に一人一人頭を下げればよいのであって、マスコミや一般庶民、ましてや世間などという実態のよくわからないものに謝る必要はない (o´・ω・`o)コ...

  • 完全に同意。 それを書きたいためにわざわざ使ったことないサービスの新規アカウントまでとりました。 この流れがもっと大きくなることを期待します。

  • そうだよな。 秘書や女性従業員が ポストや新潮で 「お詫びヌード」。 これで世間は溜飲を下げる。

記事への反応(ブックマークコメント)

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