なりすましで署名をやったのが、いたずらか、悪意があってやっているという前提で反応があるけど、「善意」でやっている可能性は結構高いと思っている。
名古屋市の署名活動のは、既に手法化された段階のものだったけど、その手法も伝達される前の、初期段階は運動を盛り上げるための善意だった可能性は高い。
つまりフェミニズムなどに限らず、広範な人の支持を集めるための社会運動は、どうあっても迷惑な善意を無視できないもので、現在のネットの署名活動の形であるオープンレターだから起きたとか、そういう話じゃない。
多分聞いたことあると思うけど、昔の署名活動だって、普通に「家族のお名前も書いてください」とかやっている末端のボランティアとか、ほかの要件の回覧板に用紙を挟み込んで回す地域住人とか、そういう人は普通に出るわけで、本来この手の運動をよくやっている人なんかはこういう可能性を織り込んだうえで活動しているものだ。
だから協力者として公表するときは大抵裏取りというか、話を聞きに行ったりする(電話だけとかの可能性もあったりするけど)。
個人的にはオープンレターの内容はおおむね賛成派(文面には異論はあったり、タイミングやこの表明の他の利用のされ方にはいろいろ言いたいことはある)ではあるんだけど、初期段階から活動の在り方については、高校生の有志ボランティアじゃないんだからって思う所はあった。
まあいろんな意味で日本社会の組織的というか、なんというか、うーん、子供じゃないんだからさぁ。
もうちょっとさぁ……。
匿名活動に否定的な人がいるけど、今回の運営のやり方って、そういう責任を取らない匿名性の高いネット活動と変わらないんだよ。むしろ。
今回の騒動は初期からフェミニズムに親和的でありながら穏当な人がブクマしていない人が多いけど、多分そこらあたりだと思うんだよなぁ。
デモの人数だっていっつも盛ってるんだし、よくあることだって開き直ればいいのにね