「ドライブ・マイ・カー」を見に行きました。広島ロケということと、何か凄い賞をとったということで、広島在住でミーハーの私は遅ればせながら見に行ったのでした。
原作が村上春樹ということは分かっていたのですが、序盤から村上春樹感が強すぎて笑ってしまいました。
決して村上春樹が嫌いな訳ではないのだけど、私の乏しいイメージ通りの村上春樹すぎたので。村上春樹の誇張したモノマネだと思っていたものが、割と本人のまんまだったというか。
ピロートークが詩的すぎて何言ってるか分からないが、相手もそれを理解して詩的に返す
ピロートークだけではなく、二人で話す場面は基本的に詩的なことばっか言う
ということなんですが。別に馬鹿にしてる訳ではなく、私の教養とか感受性とか経験の乏しさ故に、表面的な部分しか拾えていないんだと思う。
大して村上春樹を読んできた訳ではないけれど、私自身に性的な経験が無さすぎて、村上春樹に触れるとどうしても、「すぐセックスするじゃん!隙あらばセックスじゃん!」って心の中で照れながらツッコミを入れてしまい、集中できなくなってしまう。
ドライブシーンなんかとても良かった。
運転手役の女優さんが格好良くて、色気があって最高だった。ドライブシーンに関しては、詩的なやり取りとか、ちょっと儀式的な言動も自然に受け入れられたし。まあそれは主人公と運転手がセックスしなかったからなのかもしれないけど。
あとユナさんもソーキュートだったし。稚拙な表現だけど、ユナさんの手話はおまじないみたいで、表情と手だけで声を出すよりも感情を伝えていて、ユナさんが話してるときには相手に魔法をかけてるように感じて、とても良かった。もちろんセックスもしなかったし。
村上春樹に触れると、すぐセックスを連呼したくなってしまう自分がいる。もし私に少しでも経験があったならば、セックスの呪縛に縛られずにこの映画を見ることが出来たのだろうか、悔しい。
やれやれ