ウマ娘ガイドラインの件でネット上が大きく揺れている。中身についてはすでに多くの方が説明してくれているので省く。
Twitter上では「オタクとのコミュニケーションに成功したので大多数のオタクは従う姿勢を見せた」というのがバズったが、私は違う考えを持っている。この増田のタイトルにもある通り、「オタクを勘違いさせることにサイゲームスは成功したのでオタクは従う姿勢を見せた」のだ。皆様もご存じの通り、馬主にはウマ娘に対して名称の差し止めを要求できる法的根拠はない。(商標登録されているものを除く)
なので別に放っておいてもウマ娘が終わる心配はないのだ。ではなぜオタクに配慮を求めたのか。それは各馬主が思い入れのある馬の名前を「使わせてもらっている」立場としてのマナー、仁義だと思う。自分の馬の名前を持ったキャラクターが暴力を振るったり振るわれたり、おかしなキャラ付けをされたものを見せて不快な思いをさせたくないという思いがあるのだろう。「警察」が現れて権利者でもないのにご注進をしてトラブルを引き起こすリスクはあったが、実害はないだろうと判断したのだと思う。(セイウンスカイの件も「警察」は関わっていない) そして大多数のオタク側も「制限されてもついていくに足るコンテンツ」だと考えた。もし同じサイゲームス運営のプリコネやグラブルで同種の発表をしても、運営擁護の声はほぼ上がらなかっただろう。
今回の件で、「オタクは権利者の言うことは聞くのか、こっちがなにも言っても聞かなかったのに」と揶揄する人は、自分が権利者だと勘違いさせる能力を身に付けてから出直してこよう。