一刻も早く、だ。
コロナがやや収まってきた最近、「陰キャにとってコロナは人と会わずにすむボーナスステージ。だから陰キャはコロナが終わってほしくない。続いてほしいと思っている!」なんて書き込みをチラホラ見かける。彼らは「講義や仕事がテレワークで済む分、人と会うのが苦手な陰キャはコロナ禍の方が楽で、コロナ禍が終わってほしくないと願っている」と考えているらしい。ちょっと待った。オレは陰キャだけど人と会いながらじゃないとできないことがあるぞ。……が、今回の本題はそこではない。
陰キャのオレがコロナの終息を願う最大の理由は「ネガティブすぎるインターネット」が終わってほしいからだ。
コロナ禍でインターネットには今までと比較にならないほど人が増えた。YouTubeを見てみよう。YouTuberバブルは大分前に終わり、もう新規参入者が劇的に増えることなんてないと思っていたが現実は違った。コロナ禍になって、どのジャンルでもめちゃくちゃ動画を増えた。何かを見ようと思って検索すると、ここ1、2年に投稿された動画の比率の多さに唖然とする(昔の動画は削除したりされたりしているので、少ないのかもしれないが)。
人が増えた分、インターネットには今まで以上にネガティブなものが増えた。ネットには昔からネガティブなものが多かったがそれ以上である。YouTubeだとゴシップ記事のような解説動画。ドンキホーテとスポーツ新聞を悪魔合体させたかのようなキツイ色使いのサムネは目を覆いたくなる。内容もとても下品だ。昔からこの手の動画はあったが、コロナ禍になってからの増えっぷりは凄まじい。
YouTubeだけではない。Twitterでもコロナ禍になってから明らかにネガティブなツイートと醜い炎上が増えた。これには「コロナによってネガティブなニュースが増えた」ことと「コロナ禍になってヒマになった」ことが強く影響している。ヒマさとネガティブさは混じり合い、インターネットをおかしくする原動力となった。そのせいかコロナとは直接関係のない話題でも「コロナ禍前ではここまで炎上しなかったのでは?」というものをよく見かける。
俺は現実世界に居場所がなく、インターネットばっかやってる陰キャだ。だからこそ元からネガティブだったインターネットをさらにネガティブにしたコロナが許せない。