怒られるのが、あるいは責められるのが嫌な人達が楽で姑息な進め方をしようとしてる結果、より本質的な怒られ案件が溜まっていく構図に見える。
もしかしたら現状では自宅療養中心になるのはやむを得ないのかもしれない、ない袖は振れないかもしれない。
ただ、それは「他の選択肢がもはや取り得ない」ことを納得できるように説明することもセットで必要で、「ない袖は振れないよね」と勝手に慮ってあげるのはよろしくない。
ただ、そうすると、不可抗力ではない落ち度が出てくる(例えば軽傷者の療養施設確保できてない話とか)ので、いっぱいごめんなさい案件を俎上に並べないとまともに説明ができない。
結局、ちゃんとした説明をすると「今こうすべきなのは納得したが、てめーらのせいでこうなったんじゃねーか」となるので、まともな説明が出来ない、のかなって思ってる。
なお、この「てめーら」には説明を考える官僚のみなさんだけではなくセンセイがたも含まれるので、官僚からすると「自分たちが起案したロジックでセンセイがたが責められる」ことになり、出したくないのかなぁとか勝手に思ってる(かつ、階級によってもその温度感は違いそうで、上の役職ほどその傾向が強そう)。
この推測が正しいとすると、この政権、あるいはそこと連続性のある政権では今後もまともな説明が出てこないだろうし、それが政策にも影響するだろう、と考えられる。
つまり、こういう「本質的な説明を避けて怒られを回避した案件」はあとからほじくり返されたくないので、以降の案件でも言及できなくなる。すると、以降の案件でもまともなロジックが組めなくなるので説明されない。
結果として過去案件をほじくり返されても痛くない人達が政権に着くまではこの状態が保たれてしまう。
また、合意形成のための説明を完全に放棄するならマシだが、なまじっか説明をしようとすると上記の制約に阻まれるので、「うまくつじつまが合う」政策のほうが「合理的で実効性の高い」政策より選択される可能性が高そう。
これは、とてもとても良くない事態。
処方箋は二つで、「怒られ案件を全部消化してもらってよけいな制約を取っ払ってから取り組んでもらう」か、「しがらみのない人に変わってもらう」か、しかない。
政権交代は後者で、仮に野党が与党に能力で劣るとしても、この制約を取っ払えるだけでそうとうまともに動けるようになる気がする。
ただそれはハードランディングで、時期も限られる上にいろいろ別のトラブルも起きるだろうから、前者、つまり与党の自浄に期待したい(が、絶望的だと思う)。
政権交代は確かにこの観点では上手くいくとは思うけれど、国会質問の準備や各種騒動で変なタイミングで省庁訪問してたの考えると、現野党と官僚の連携が上手く行く気があんまりし...
そだね。同意するけど、現状維持はもっとヒドいことになりそうなので、自浄してくれないなら政権交代がマシな解かな、と思う。