ある程度、理路は理解できる。
ただ、反論が集まっている通り、「オタクに差別主義者が多い」という現象自体には疑いがある。
「『差別主義者が多い』と反差別運動家から認識されやすい」ではどうだろうか。
イラストや漫画の表現が記号的、ステレオタイプ的性質を伴うがゆえに、どのように人間を描いても、運動家から批判される差別表現と共通の特徴を幾分かは含んでしまう。
ある人物を他の人と区別できる身体的特徴を強調して描くため、人種や性別、障害などのステレオタイプ化につながりやすい。
なお反差別運動家自身もステレオタイプからは逃れられる訳ではない。
より正確には、マイノリティのネガティブな特徴はなるべく表現するな!派と、個性として隠さず強調しろ!派に分かれる。
人種問題の場合、肌の色や容貌など黒人の特徴を持つキャラクターは前者からステレオタイプとして批判されるが、そのような黒人の特徴を持つキャラクターが不在の作品は後者から人種の多様性を無視していると批判される。
いや反論っていうか「オタクを差別主義者だというお前こそ差別主義者だ」みたく反発してるだけでオタクが差別主義者か否かについて語っているものはほぼほぼ皆無だよね?