ひょんなことから、ストーカー客が地元の成金の子弟だということが発覚する。ストーカー客が昼夜問わず一日に何度も来店するのは、働いていないからだったのだ。ストーカー客の家は、どうやら地元の名士とかではなく土地を売って何億も儲けただけのただの農家のようだ。けど、田舎において、度の超えた金持ちはなんか恐いことには違いない。
普通、金を持っているというのはでかいアドバンテージだが、不審者の実家が太いだなんて、気持ち悪さの極みだ。交通事故を起こしても、小中学生相手に声かけ事案を起こしても、金の力で揉み消しそう!
プラスチックのスプーンやフォークを有料化するという法案が話題。それはもはやサービス品ではないのだから、商品として店頭に並べておけばよくないだろうか? レジ袋のように、お客様の取れる所に置いても一枚一枚が貼り付いちゃってて取れない! なんてことにはならないのだから。「またコンビニ店員の負担を増やすのか!?」というご親切な批判は無用……だと思いたい。
もしもスプーンの類いが店頭に並べられることになったら、今スプーン類が入ってるレジカウンター下の引き出しに、筆記用具とか、メルカリ便の貼りつけるやつとか、宅急便の伝票とか入れられるかもしれない。それは便利になりそうだ。
夕方、なんかやたら不機嫌そうなお客様がやってきて、会計後に、「店員さんはいいやね! そーやってボーッと突っ立ってりゃいいんだから!」と捨て台詞を吐いて帰っていった。「じゃ私と一緒に働きましょう、コンビニ店員楽しいですよ!」くらい言えればよかったんだが、アドリブに弱い体質なので「あはー、すいませんーw」しか言えなかった。
当店は自動レジが導入されているのだが、半端な自動レジというか、お客様が何度も画面をタッチしないといけないやつなので、お客様がレジの操作に手こずっている間、私どもコンビニ店員は、ただボーッと突っ立っているしかないのは本当。便利にするとこ間違ってるんじゃねえかなと思いつつ、お客様が小銭をレジに投入するのに苦戦しているとこを、ただ見守っている。