エヴァというコンテンツをカップリングでしか見てない人がこんなにたくさんいることに心底ガッカリした。
どのキャラがどのキャラとくっついただけで許せないシンエヴァは糞!と言い放ってるオタクばっかり。
カップリング厨という楽しみ方を否定しないけどその要素だけを追うのはめっちゃ気持ち悪いと思ってたけど、シンエヴァで決定的に気持ち悪いなと思った。
エヴァの戦闘描写についての批判が多いけど、制作側からのメッセージにとれてしまう。
カップリング厨と考察厨を潰しにかかってきたのは明白だから、女と謎っぽい部分さえ抑えてれば他はどうせ見てないんでしょ?というメッセージだと思った。
カップリング厨のオタクには乳を揺らして尻を描いてれば満足するんでしょ?と煽り、考察厨には徹底的に猿でもわかるように画面で表現せずに、キャラクターにセリフで1から10まで説明させる。
あとは無駄にオタクを喜ばせすぎないというのも意識しているのかと。旧劇場版のようなクオリティの高いアニメーションを作ってしまうと、卒業させたいエヴァオタク達はあそこの作画は良かった〜と今後も語り続けてしまうから。
旧劇場版の薄いやり直しだという意見もここに通じるかもしれない。
何年も経過している旧劇場版を未だに祭り上げているオタクに対する嫌がらせのように思った。
いつまでも昔のアニメを絶賛してないで、現実に向かいなさい!と言われているような。
オタクはクソだった!と言うのは得意だけど、どこがどのようにクソだったのか言語化できる人が少ないのでもう本気でエヴァを卒業して欲しかったんだなと読み取った。
あと、いわゆる旧劇場版のような「えぐい」描写をしてしまうと今後も何十年もあのシンエヴァの「えぐい」描写はよかったよね〜と悦に浸るオタクを生み出してしまうから。
そしてここまで突き放してもらってもなお、「批判派の俺らは少数派なんだよなぁ〜」と言ってしまうオタクがいる。
取り残されてしまっている。
大勢の人はエヴァを思い出にできたのに、選ばれしオタクだと自分を評価しているオタクはここでも救われることができなかった。
安野モヨコが現実に向かうエネルギーを与えられる作品を作れるのに、僕庵野はそれができなかったと言っていた。現実世界からの避難所にしてしまったとも。ようやく25年のエヴァを終わらせたのにいまだにエヴァの世界に避難してしまうオタクがいると知ったら監督はもはや呆れるんじゃないか。
ここまで懸命に自分が生み出した化け物オタクを全員救うことはできなかったけどたくさんの人を卒業させてくれる作品でよかったね。