2021-02-26

トウカイテイオーライスシャワー美少女ではない

もちろんイケメンでもない。馬であるトウカイテイオーは綺麗な馬だと思うし、ライスシャワーの姿には今見ても迫力を感じるが)。

だがウマ娘アニメ二期、アプリ共々順調な滑り出しを見せてしまった以上、もうそういう訳にはいかないのだろう。トウカイテイオー有馬も、ライスシャワー宝塚も、サイレンススズカ天皇賞も、今後それらが(特に今まで競馬に興味の無かった層の間で)語られる時、どこかにあの美少女たちの面影がちらつくことになるような気がしてならない。

もちろんそれは悪いことではないし、少なくとも制作側は、仮にそうなったとしてもその状態が直接的なイメージダウンにつながらないように非常に気を使っているであろうことは、アプリの丁寧かつ慎重な展開や台詞選びを見ていればよくわかる。結果として彼女たちは実在馬へのリスペクトを欠かさず表現された存在として肯定され、特に何の引け目もなく、今後実在馬を語る場においても、そのイメージを形作る存在として大いに引用されるようになるだろう。サイレンススズカ可憐で影のある先輩キャラだし、ライスシャワー逆境にもめげず健気に頑張る努力家だ。だからこそ感情問題として、そういった状況を良かったな!と一息に飲み込むことが出来ない。

それは多分彼らがまず馬であって、美少女化したキャラクターを見る前に自分自身の中で『馬』の彼らのイメージが出来上がってしまたから、に過ぎない。そして別にリアルタイムで彼らを知っている訳でもないので(ディープインパクトウオッカに触発されて競馬に触れた世代だ)、「ウマ娘を見て実在馬に興味持って逸話調べました!感動した!」と実在馬のエピソードに盛り上がってくれる『ご新規様』たちに対して、「でもイメージの切欠が美少女じゃないとそもそも感動も何もなかったんでしょう?」と穿った気持ちで向けてしま視線が、どこまでも個人的感情に起因する八つ当たりしかないことも分かっている。

結局のところ、所謂よくある『非常に良く作られた大手二次創作が界隈で大当たりしてしまったので、それが界隈の解釈の『正解』扱いされてしまうことにイライラしているマイナー二次創作解釈支持者』のお気持ちしかないので、ここでぐだぐだ吐き出すに留めておく。

  • 「競馬が人生の比喩なのではない 人生が競馬の比喩なのだ」という言葉があるけど、君はどんな「ウマ娘」の比喩で人生を送ってるんだろうね。気性難で、脚元に不安があって、脚が...

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