ショッピングモールの中にあるペットショップの小動物コーナー。
休日、子供連れでごった返したそこのど真ん中、蓋のない水槽に入れられたモルモットが2匹。
隠れ家もなくて、他の小動物と違って棚にも収められていないため、普通に触ろうと思えば店員の許可を取らなくても触れてしまう。
さすがに側に店員がいたけど、自分のペット用のフードを見ている15分位、その間ずっと、入れ替わり立ち替わりといったら感じで、かわいいかわいいと色んな人間に抱っこをされている。
逃げ場のない水槽で何度も捕まえられて、手指消毒してるか怪しい色んな人間に渡されて適当に撫でられて、というか座ってもない不安定な客に生体を渡すな。
やきもきしてるうちにまた一人、明らかに飼うつもりなさそうな子供が「抱っこしたいー!!!」と親に喚いて、また店員に連れて行かれて。
ずーっとじっとしている。
抱っこによく慣れてます!ってデカデカと値札の横に書いてたけど、違和感しかない。
うちにはモルモットがいて、その子に会うまでに色んなモルモットを見たけど、普通どんなに慣れてても捕まえられそうなら反射的に逃げる生き物だし、じっとしてるのは大人しいからじゃなくて怖すぎてフリーズした時だったし。
もう諦めてるのかな。
生まれてからそんなにすぐに、色々諦めちゃうような生活してるんだな、と思うと、なんか喉の奥が絞まるような、そういう苦いものが込み上げてきた。
好き放題やらせてるように見えるけど、客も店員も、一番に狙うのはモルモット。
単価の高い犬猫やウサギ、エキゾチック、クリッピングしてても逃げるリスクのある鳥類、噛む可能性のある猛禽、ハムスターなんかの小さな生き物は逃してしまうリスクが大きいからだろうなあとか考えてしまった。
結局、一番弱いものを選んでるんだな、みんな。
元々、インコの羽をクリッピングしてたり、ウサギが体格に合わないケージに入れられてたり、隠れ家がなかったり、生体の管理について違和感を感じてたけど。
今までは、コロナの影響で試しに抱っこはしてません、ってなってたから気づかなかった。
いつも買ってるフードの取り扱いがあるし、近所にできてラッキー、とか思ってたけど、もうあそこではフードも買いたくない。
なんか、なんかもう、どうしようもなく胸糞が悪い。
ペットになる動物は愛されるために生まれてきてる、と信じたい。
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