2020-12-31

僕便ラストのおかげで100カノがなぜ売れているのか理解できた

100カノはいだって全力なんだよ。

今までのラブコメって受け手に対して物凄くワガママで身勝手だったんだ。

「今は助走期間だから

最後はいい展開にするから

ちょっと鬱展開挟むほうがメリハリが出るから

「盛り上げるためにつまらない日常回もいるから」

「負け確定だけど新キャラさないと話しまわらないから」

最後には君の好きなヒロインが勝つはずだから

そうやって受け手に対して物凄い負荷をかけ続ける注文の多い料理店平成中期までのラブコメだった。

でも平成が終わる頃新しいラブコメが生まれた。

最初からハッピーエンドでいつだってクライマックス

読者は何処から読んでも幸せで、いつだって楽しんで読みおわれる。

からかい上手の高木さんとかがそれだ。

そういった作品を「ストレスフリーで軟弱」「やれやれ最近の読者は」「ゆとり世代乙」「なろう小説かな?」と馬鹿にする人もいる。

でも読者が満足するのはそういったいつだって面白い作品なんだよね。

最後最後には報われると信じて走り抜けた先にあるものには、信じて最後まで走り続けたって余計な要素がつきまとう。

それは恋愛ものを楽しむにあたって単なる不純物で、本当に欲しかったのは積み重ねた絆で、だったらそれってずっと幸せな姿のままでいてくれた方が積み上がるんじゃねって我々は長い長い平成時間で辿り着いた。

その向こうで生まれた令和のラブコメが、いつだってクライマックス、いつだってストレスフリー、いつだってハッピーエンド、いつだってラブラブ、いつだって全員がメインヒロイン、そんな夢のような作品

その代表が100カノなんだ。

ソレに対して、平成初期のラブコメ、いいや昭和ラブコメとも言える価値観を引きずって、ダラダラとヒロインレースを続けた挙げ句、その責任さえ果たそうとせずに逃げてしまった僕便なんだよ。

僕便も、生まれたのが昭和時代だったら皆に歓迎されたかもしれないね

でも時代が違うんだ。

今の時代にはお呼びじゃない。

から批判を受けたんだ。

ずっと不思議だった。

どうして100カノがこんなに売れてるのかって。

メリハリのないラブコメ需要なんて本当にあるのかって。

でも僕便のおかげで分かったんだ。

今はもう昭和ラブコメ時代じゃないって。

僕便、君にあえて本当に良かった

  • 逆に言えば絶対現実にあり得ないから異性に対しては最大限負担を敷いてるわけやが オタク作品が刺さる層にウケたってだけやろ

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