という夢をしばらく見ている。
正直なんで俺が初日にAmazonで予約できたのか、全く理解できないでいる。
界隈の名だたる方々が抽選にはずれ続けている、
という悲鳴と諦観と憤りの感情がミサイルのごとく飛び交うその真下で
マジで本当に予約できたのか、騙されているんじゃなかろうかと疑心不安になり、
子ねずみのように息を殺しながら日々Amazonの購入履歴を開き、
どうやら現物が12日に到着予定である、ということを指差し確認しては
「ブラウザバック」をせずにそのまま「ウインドウを閉じる」ということを繰り返している。
それにしても、特典のAmazon限定のエコバックというものがわからない。
俺はPS5を買ったつもりで5、6万円くらいするPS5型のエコバックを買ってしまったのではなかろうか。
マチもあるっちゃある。ディスクを入れる部分はおそらくポケットで、
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思えば日々負けの人生だった。
道の角をまがり駅が見えたと思えば、同時に減速中の電車を見てしまう。
レジに並べば前のお客さんが、おそらくあるはずのないクーポン券を探し始めて
他の列が快調に進む中、ダメ押しとばかりに丁寧かつテクニカルな小銭の出し方をする。
また仕事では念願の独立をした翌週にダイアモンドがクルーズしてきた。
そんな俺が素直にPS5を手に入れられることができるとは思えないのである。
別にゲームで食っているわけでもなく、配信も何もしていないウルトラ一般人が、
PS5を入手することあらゆるリソースを割いている方々に先んじるという、
そんな道理があるだろうか?
よしんば手に入れたとして、
それと引き換えに知らないうちに何かを差し出しているのかもしれない。
制約と誓約。
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いや、もう考えるのはよそう。
大人になって最も学んだことは「期待をしない」ということだ。
忘れたのか。
12日の夕飯は何にしよう。時節柄鍋だろうな。
笑えるよな。