ナギサさん最終回を見て思ったことを書かせて欲しい。今から書くことはわたしの家政婦ナギサさんを全部見た人でないと基本わからないのでその点は御承知おきいただきたい。
このドラマは確かにフェミニズムの観点では良いドラマだったのだろう。仕事を頑張る女性が自分の理想にあった男性を見つけて結婚し、報われる。それ自体は良いと思う。
しかしこのドラマはマスキュリズム(=フェミニズムの男版)の観点では問題がある。なんでナギサさんは完璧超人かつ聖人君子でなければならなかったのか。
引っかかったのは主に2点だ。
・なぜナギサさんは家政婦でありながらも、主人公のメイよりも上位の業界首位のMRで優秀な成績を収めなければならなかったのか。
・結局メイはナギサさんを結婚後も都合の良い家政婦として使っているだけでないかと思うがそれを是として良いのか。
他にも「なぜナギサさんは主人公におっさんと罵倒されながらも、ああも寛大でならなければならんかったのか」とか言いたいことはあるが、物語の都合上しょうがないとして受け入れるとする。
初めになぜナギサさんは家政婦でありながらも、主人公のメイよりも上位の業界首位のMRで優秀な成績を収めなければならなかったのか。
メイのアドバイザーとしての立ち回りを求められるのはしょうがない。しかし、ここまであからさまに上位でなければならなかったのか?
働く女性に対してナチュラルに意見を言うためにはここまでのハードルが求められる社会は果たして健全だろうか。(なおメイに意見を聞かれたから、ナギサさんは意見を述べただけで自分から押し付けがましく言ったわけではない)
・結局メイはナギサさんを結婚後も都合の良い家政婦として使っているだけでないかと思うがそれを是として良いのか。
メイがナギサさんにアプローチする理由、ナギサさんが結ばれた後も描かれた生活でもナギサさんが一方的にメイに尽くしている。これは良いのか。これはかつての逃げ恥で述べていた「好きの搾取」の典型ではないのか。