2020-08-23

競走馬の素質でなく、オッズの偏りで判断する賭け方

競馬には必勝法とは言わないまでも、確率的に優位に立つ賭け方が存在する。

この方法では、競走馬に関する知識は全く必要無い。端的にまとめると、

① 実際の「馬単」のオッズから、「単勝」の控除無し推定オッズを算出する。具体的には、

② 実際の「単勝オッズが、控除無し推定オッズを越える馬番の「単勝」に賭ける。

というものだ。複数の「馬単馬券計算に組み込むことで偏りを補正し、補正した値と実際の「単勝オッズ比較するのである

そして、控除無し(=胴元の取り分を抜いた)オッズを越える馬にだけ賭けるわけなので、期待値100%以上となる。

まあ、確率事象なので、1レースだけ賭けて確実に儲かるという手法ではないが、長期的には優位となる賭け方である

実践編>

具体例を示すと、計算やすいと思うから、挙げておくね。

多頭数だと計算が面倒なので、昨日の札幌5レース新馬戦、6頭立て)から

馬単」の最終オッズは以下の通り。

1-29.2 2-111.3 3-1135.5 4-1128.0 5-191.9 6-13.1
1-362.3 2-390.8 3-2159.5 4-2149.3 5-2113.8 6-24.6
1-459.7 2-477.5 3-4320.9 4-3317.2 5-3263.6 6-332.0
1-544.6 2-568.3 3-5280.3 4-5249.6 5-4255.0 6-429.1
1-65.2 2-69.4 3-688.0 4-680.8 5-659.1 6-524.5

これらから、「単勝」の控除無し推定オッズを算出する。

まず、1番の馬を1着とする「馬単」のオッズの逆数和は、1番だと1/9.2+1/62.3+1/59.7+1/44.6+1/5.2≒0.356227。

2,3,4,5,6番では、0.233436、0.031697、0.034046、0.043304、0.646403。

ここから、「単勝」の控除無し推定オッズは、1番だと、(0.356227+0.233436+0.031697+0.034046+0.043304+0.646403)/0.356227≒3.8倍。

2,3,4,5,6番では、5.8倍、42.5倍、39.5倍、30.4倍、2.1倍。

そして、実際の「単勝オッズは、

12.9
24.6
338.9
435.3
523.6
61.8

である。まだ、推定オッズ理屈説明していないが、少なくとも、この例においては、推定オッズの大小と実際のオッズの大小の並びが揃っており、推定オッズ妥当性が確認できる。

推定オッズに0.8(=1-控除率)を掛ければ、値もかなり近くなる。)

しかし、実際のオッズ推定オッズを超えなかったため、今回のレースは「見」となる。

少頭数なので、オッズの偏りも小さいのだろう。

ちなみに、実際の「単勝オッズ÷「単勝」の控除無し推定オッズで、「単勝オッズの適正度がわかる。

(値が小さいほど、実際のオッズ相対的に低い。つまり、買われ過ぎている。)

計算すると、以下のとおりである

10.767
20.798
30.916
40.893
50.777
60.864

ひとつ上の表のとおり、単勝人気は6,1,2番の順だったが、適正度を見ると、6番よりも1,2番の「単勝」が買われ過ぎていたことがわかる。

「見」となった場合は、このように、人気馬同士の「単勝馬券の適正度を比較して、それが高い「お得な馬券」を買っても良いのかもしれない。

その場合、このレースでは、6番がお薦めとなる。

理屈編>

以下では①の部分を説明する。

計算方法だけわかれば十分というのであれば、読む必要はない。

最初は、オッズの求め方と、オッズ購入者数の関係について。

例として、1番の馬の単勝馬券を2000人が、その他の馬の単勝馬券8000人が買ったとする。

その場合、1番の馬が勝てば、10000人の賭け金を2000人が分け合うことになるので、単勝オッズは、10000/2000=5倍になるだろう。

まり、(1番の単勝オッズ)=(全購入者数)÷(1番の単勝馬券購入者数) …(☆)である

(実際のオッズでは控除率考慮したりでもう少し複雑であるが、省略する。)

この式から、1番の単勝馬券購入者数は、そのオッズ反比例するということがわかる。

まり、「購入者数はオッズ反比例する」…(★)のである

たくさん買われた馬のオッズは低くなるのだから反比例なのは当たり前と言えよう。

次は、「単勝」の推定オッズの算出方法について。

どうやって推定するかというと、1番の馬を1着とする「馬単」の購入者数を使うのである

ここで、1番の馬を1着とする「馬単」を購入した人は、仮に「単勝しか購入できない場合、どの馬券を購入するだろうか考えてほしい。

1番の馬を1着とする「馬単」は、1着が1番、2着がその他の馬の馬券なので、「単勝」であれば、1番の馬券を購入するはずである

そのことから、1番の馬を1着とする「馬単」の購入者数を足し込んで、「単勝」の推定購入者数とするのである

よって例えば、4頭立てで、「1-2」の馬券を1000人、「1-3」の馬券を2000人、「1-4」の馬券を3000人購入するとしたら、1番の単勝を6000人が購入すると推定するのである

ここも、「馬単」の1着側での人気馬は「単勝」でも人気になるのだから推定できるのは当たり前だと言えよう。

そして、(☆)の式を使えば、推定購入者から単勝」の控除無しの推定オッズが算出できる。

あとは、1番の馬を1着とする「馬単」の購入者数とオッズ関係がわかれば良い。

まず、(★)の考え方から馬単「1-2」の購入者数は、「1-2」のオッズ反比例する。馬単「1-3」の購入者数も、もちろんそのオッズ反比例する。

よって、1番の馬を1着とする「馬単」を購入した人数の総和は、1番の馬を1着とする馬単オッズの逆数和に比例するということになる。

まり、「『馬単』の購入者数は、オッズの逆数和に比例する」ということになる。

以上をまとめると、「馬単」のオッズ→(逆数和)→ある馬を1着とする「馬単」の購入者数=「単勝」の推定購入者数→(☆式)→「単勝」の控除無し推定オッズ

として、実際の「単勝オッズ推定オッズ比較するという流れである

ちなみに、「3連単」のオッズからも、馬番毎に1着固定のオッズの逆数和を計算して、「単勝」の控除無し推定オッズが算出できる。

3連単」になると、計算量が格段に増えるが、その分だけ偏りが平準化されるはずなので、可能なら「3連単」のオッズを使った方が良い。

まあ、それでもプログラムを組まずにExcel計算できるレベルなので、もし興味を持ったのなら、今日レース検証してみるのも容易だろう。

  • 真偽はともかく、計算はしやすいね。 今日のメインレースで試してみるか…

  • 長文乙。興味は持った。

  • 増田ではなかなか見られない系統の記事だな。わかりやすい。

  • 予想で利益挙げるのは難しすぎる。 単勝オッズと馬単オッズから、オッズの偏りを推定して確率的に優位に立つ方法がある。 https://anond.hatelabo.jp/20200823114230

    • 競馬予想は、こないだのqiitaの記事みたいに、過去データを機械学習なりで処理する手法が流行ってるみたいだけど、たしかに、オッズの偏りから算出する方が確実だし、計算も単純で済...

  • 単勝や複勝は、一点買いで大量に購入する人間が居るのでオッズが偏りやすい。 これを、他の購入形式で推定したオッズと比較して、相対的に今のオッズが高いのか安いのか判断するの...

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