明日は葬式なのだが、二回も抜いたのに眠れず、このエントリーを書いている。
霊の存在を信じない妻も同じ経験があり、そう言っているからそうだろう。
祖母は天真爛漫だった。自身で教室を開いたり、祖父の勤める会社の社員の面倒をよくみてた。
幼少期は父を溺愛していた。
その結果、今の今まで妹との確執がある。
僕は祖父母宅で同居するも、僕が生まれる頃には祖母は伯母の家の子守で家を不在にすることが多かった。
おかげで僕らは大のおじいちゃん子だ。
「おばあちゃんは、お母さんのことが嫌いなんだって」と言ったことは今も覚えてる。
なんとか社会に出たある日、母から祖父の家が売りに出されていることを知らされる。
祖父母は伯母に懐柔され、乗っ取られたのだった。
僕は次男だが、兄は引きこもりのため両親のバックアップを可能な限りした。
両親との同居を勧めたのが最後の会話だった。
「叔伯母からいじめられてないか?両親との住んだ方が賑やかで良いよ?」
初期の認知だった祖母からは明確な回答はなかったものの、明確なNoという意思は受け取れた。
ホコリだらけの、我々があげた線香しかない仏壇を横目にしながら僕の意思は固まった。