私は次第に岩田先生のことを信頼しなくなっていきているというのもあるのですが、今回の記事も納得出来るのは半分くらいで、残りの半分の半分くらいはそうなのかなぁと疑っています。
今回の記事でそうなのかなぁと疑っている一番大きなところはロックダウンが成功したという指摘。
この記事のブコメを見ると「完全に同意」みたいな人もいるけど、以前から欧米がロックダウンに成功したと捉えているのだろうか?ブコメ掘るぞこの野郎。
あえてロックダウンに成功した国を挙げるとすればそれは中国。だけど、中国の都市封鎖についてはこの記事で言及なし。
もちろん中国が発表している数字をそのまま受け取れないとの考えもあるでしょうし、論文もないのかもしれません。
それでも欧米より中国のロックダウンの方が上手く行ったのは間違いないだろうと私はみています。
推定されている実行再生産数は日本では二度高くなりました。それは国内に最初に入ってきた時(実際に国内にウイルスが持ち込まれた最初という意味じゃなくて、流行が始まった2月上旬)と、人によって第二波と呼んだ欧米から持ち込まれたとされる3月上旬から中旬の2回。
2月上旬はついに国内でも流行が始まったかと対応したことで実行再生産数が下がったのかもしれません。しかし、二回目の実行再生産数の高まりと減少について岩田先生は言及したことがないのでは?
(もしかしたらTwitterでは書いているのかもしれませんが、こうしてまとめて書いたもので触れたものを見たことがないのが私の岩田先生に対する不信感の一つです)
ちょうど志村けんが亡くなった頃に実行再生産数が下がっているので、その衝撃で警戒を高めた可能性はありますが、岩田先生はマスクは否定していますし手洗いが効いたのでしょうか?
記事中ではロックダウンの効果は2週間かかるとしていますが志村けんが亡くなってから2週間かからずに実行再生産数は落ちています(国内の実行再生産数は予測によりますが減少に転じるのは志村けんさんが亡くなる数日前から亡くなった翌日あたりと推定されていて、多少誤差があるとしても2週間はかかりません)。
もちろん、岩田先生がよく使うようにたまたま運がよくて実行再生産数が下がっただけかもしれませんが。
記事では言及されていませんが、ヨーロッパはオーストリアやチェコなどの東欧は全体的に、あとはギリシャも人口辺りの感染者も死者も少なめ。岩田先生に限らず、東欧についてはなぜか言及されることがほとんどありません。
ブコメに見られますが周辺国の感染状況と立地を考えるとヨーロッパの感染拡大は単に陸続きだからとは言えないでしょう。
東アジア、東南アジア、東欧と、感染が少ない地域はある程度固まっているわけで、それを運が良かったの一言で済ませるのはどうかと思うわけです。