このところ仕事で二度三度同じような目にあった。
相手はすべて別の人だ。
例えば見積もりの金額設定を〇〇円を少し下回るようにと伝えたときのこと。
本人はいつもとても忙しそうで、こちらからの仕事を頼むのも気が引けるような相手だ。
おそらくこの見積もりも忙しいさなかを縫って作ったのだろうが、残念ながら間違っているのでやり直しだ。
本人は不満そうな態度でやり直しを受ける。
もちろん忙しいところに心苦しいのだが、こちらからは下回ってほしいという要望は先に伝えてあったはずだ。
もしかしてこの人がいつも忙しそうにしている原因って、そこにあるのではないだろうか。
例えば今度の主力商品はこれでいこうと会議で決まったときのこと。
その上で広告チームにデザイン依頼などをかけていざ実店舗に出向いてみると、店長はまったく違う商品ばかりを店頭に並べていた。
そう問いかけると、はい。それはそれとして、この商品が売れると思いました。
うん。でもね、お客さんは店頭だけじゃなくて広告とかから流入してくるので、それで来店してその商品が見つけられなかったらあれ?ってなるでしょ?
一度や二度ではない。事実この店舗は成績がよくなくて問題視されている。
本人は挽回したい!と熱意あるコメントを口にするのだが、やる気を出せば出すほど勝手に突っ走り、結果として売上を落としている。
個人のやる気で売上が回復するならこの店はとっくに売り上げ上位の店舗になっているはずだ。
必要なのはやる気ではなくてやり方だということにどうして気が付かないのだろうか。
そうすると途端に訝しげな顔になり、え?それってこういうことですか?と的はずれな感想を述べる。
口にしている内容以前に、自分から聞いておいてこちらの返答に訝しげな反応を返すとは何事か。
怒りをこらえて、いやいや、そうじゃなくてこうだよと更に噛み砕いて説明する。
それでやっとわかったのか、なるほど。と一言言ってその場を去る。
まて、ありがとうございましたはどうした。
最初に人に聞いておいて、頭の中の先入観が強すぎてこちらの情報が一切入っていかなかったことが原因なのに、まるでこちらが間違ったアドバイスをしているかのように受け取るとは一体どういうことか。
こちらだって誰にでも理解できるような説明ができているとは思わないが、それにしたって自分の中にすでにある意見が楔のように打ち込まれていて、まったく人の話が入っていかないようだ。
こういう思い込みの呪縛から逃れられないような人間が多すぎる気がするのだが、どうしたらそういう人間の行動を変えることができるのだろうか。
お前の分際なんだからそんなわがままいわないの。 お前の分際なんだから文句言わないで会社やめな
残念ながら死ぬまで直らんよ。 何度注意しても根本から治ることはない。
そんなのに関わっても損するだけだよ さっさと自滅してもらわないと
先にお前が自滅しな