実家は都心部で平成に入ってからグンと地価が上がった地域である。
お隣さんは大分高齢だったので、土地を売って施設に入ったらしい。
帰省する度に更地、建設中と推移していって、正月に顔を出したらマンションが完成していた。
建設中の基礎の状態からもすでに狭いワンルームが出来上がるのは察していた。ミニマリストの住居か自営の事務所か、という狭さ。
実家に着いたら母がマイルドに表現するとプリプリと怒っていて、直後どこかから掛かってきた電話にすごい勢いで捲し立てていた。
通話終了後に聞いてみると、隣が民泊になっているのだが、その許可証の掲示がされていないのに事業が開始されているとのことだ。
で、電話の結果としてはオートロック内のロビーに掲示してあるらしい。
しかし規定では公衆が確認出来る場所に掲示しないといけないらしい(ググった)。
勿論近隣の住人は確認出来ないし、そもそも始めるという挨拶がなかったことにも母はお冠であった。
更に話を聞くと4階建のうち1階と2階が民泊であるが、それぞれ経営が違うこと、1階の人はまだ話が通じるが、2階の人は態度がアレとのこと。
(挨拶がないことについて言うと「必要なんですか?」みたいな対応だったらしい)
ついでに周辺住民への説明義務もA4のWardで作ったペラ紙1枚で、冷蔵庫に貼ってあった。
これは母が役所に確認を取ったらそれで問題がないとのことだが、当然母は納得いっていない。
ふと思い立って建物の名前でググってみると1階の方はAirbnbに登録があり、サクラでなければすでに泊まった人がいた。
ついでに追加料金はいるけれど、ペット可だった。ペラ紙に説明はない。