俺の一番古い記憶は,キチガイのような金切り声をあげる母親とそれを頑なに無視する父親.
そんなオレを父親は捨てた.ある日から,帰ってこなくなった.オレが7歳,兄が11歳のころ.
母親を宥めるのがオレの役目だった.なぜここまで喧嘩するのか分からなかった.
オレは何も知らなかった.どちらかの親についていかなきゃいけない.幼いオレは母親を選んだ.
マンガもインターネットも大好きなゲームも,兄貴が何でも知っていた.
頭もよくて,顔も整っていた.自慢の兄貴だった.
兄貴は高校に入るころ,オレと喋らなくなった.オレは遊んでほしかった.
兄貴は頭がよかったが,勉強をしなかった.それでも小中高大と私立の上品な学校に通った.
大学に進学し,兄貴は遠いところに行った.それから7年ほど,珍しく実家に戻ってきた1,2回を除いて,兄貴とは,会わなかった.
高校生のころから,オレは友達ができなかった.オレは喋り方がわからなかった.
イケてるものがわからなかった.俺は少なくともイケてなかった.
オレは一人になった.オレには何もなかった.
大学4回生の時に,偶然,兄貴と話す機会があった.それからネット通話でたまに話をするようになった.
俺は喋るのも書くのも苦手だ.自分の気持ちをはっきりと口にすることもできない.
俺はもう23歳だ.会社の人間関係は上手くいかない.俺はイケてない.
悔しいし,悲しいし,どうしようもないモヤモヤっとした諦念があたりを包む.
うんこ
俺も誰かに構ってもらいたいとき長文にうんことかちんことか書くよ