2019-06-28

雨の降る夜は

クリアができないゲームから

終わらない夏休みの宿題から

友人関係家族との関係から

そして何よりも自分から

1度逃げる癖をつけてしまった私は、もう二度と頑張れない。

表面上は上手くこなせているように見えるかもしれないし、傍から見たら努力しているなと思われるように偽装することはできるかもしれない。

ももう頑張れない。

学校から逃げたあの日から私はずっと逃げ続けている。

今日みたいに雨が降る夜は、毎回思い出すことがある。

私がまだ学校を辞める前、中学生の頃に家出したことがあった。

あるだけのお小遣い食べ物を集めてリュックに詰めて、電車で4時間かけて東京に向かった。1人での遠出は初めてだった。

当時はスマートフォンなんてものはないので、持っている電子機器なんてのはガラケーゲーム機、ウォークマンだけ。

池袋駅前のマクドナルドで朝まで過ごすことにした私は、目を閉じてウォークマン好きな音楽を聞いていた。

とてもワクワクしていた。自分生活圏を出たことによる興奮、いつもなら外に出ない時間ファストフード店にいる興奮。

周りを見渡した時ホームレスっぽい人や少し怪しげな女の人なんかがいたりしたが、それらも自分を興奮させる材料以外の何物でもなかった。あぁ、私は今いけないことをしている。

そんな興奮も長くは続かなかった。

5時頃になるとマクドナルド店員が閉店すると言う。それに従い店の外に出た。

それからはひたすらに地獄だった。私は一般的なお店が10から開店であることすら知らなかった。だからそれまでの間、どこかで時間を潰していなければならなかった。

でもコンビニダメだ。補導される。

そう判断して私は雨の中1人、池袋の街を歩き続けた。

時間もそんなことを続けていれば、思春期ハートなんてもの簡単に砕ける。私は泣き出していた。

家族からの連絡は絶えず届いていたが、無視していた。

帰ったら怒られるのは分かっている。どうして怒られるために帰らなくてはならないんだと、私は思っていた。

でも結局私は帰ってしまった。

お金がない中学生が何日も家出をできるわけがない。

私はなにもかも嫌になって東京に逃げた。

でも結局、逃げたこからも逃げてしまった。

二十歳を過ぎた今の私は、未だに何事にも頑張れないまま逃げ続けている。

皮肉にも、あの日家出した池袋の近くに一人暮らしをしている。

からこうやって雨の降る夜は、逃げ出して実家に帰りたくなるのだ。

  • 素晴らしい文章にケチをつけて悪いけど、逃げ癖なんてものは存在しないよ。あるのは今の貴方が逃げたいと思う意思だけ。だから変わろうと思えばきっとすぐに変われるよ。

    • 本当にないならここにいるような知的障害者のぼっちが量産されません

    • 逃げグセってものへの理解が足りてないなと思う。 その本質ってどっちかというと逃げてそこそこやれてる成功体験から抜け出せないっつうほうだからね 遅刻グセとかもそう、まーなん...

  • 逃げぐせじゃなくて もともと頑張ってないだろ

  • オズの魔法使い"There is no place like home!"

  • それっぽいポエムじゃなく誠実な正直な文章を書け

記事への反応(ブックマークコメント)

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