■痴漢/痴漢冤罪まわりのゴタゴタに関する備忘

• 女性が憤る痴漢行為への憤りは「実際に受けた被害者」としての立場　(特にエキサイトしている人の中に、被害を受けた人間はかなり多いと予想)
• 巻き込まれたときに女性が受ける被害は肉体的・精神的なもの
• 個人差はあると思うが、多くの被害者は被害を受けたときに「注目を浴びることなく迅速に行為が中断される(≒種々の安全の確保)」が最優先であり「犯人は逮捕してほしい」は二の次

• 男性が憤る痴漢冤罪への憤りは「実際に受けるかもしれない可能性がある第三者」の立場
• 巻き込まれたときに男性が受ける被害は社会的なもの (現代日本においては精神的・肉体的な被害に波及し得る)

• 男性・女性にしろ「被害者側がリスクや負担を強いるのは不当である」という立場
• あと「犯罪はいけないことだが、それよりも自分が巻き込まれないことが最優先」という立場に見える
  • もし何らかのミラクルで「痴漢冤罪」の問題が解決したとして、じゃあ問題の解決した男性が痴漢撲滅に協力してくれるとしたら、そんなことはないのだろうな、という感は否めない

• 「痴漢冤罪に巻き込まれる可能性」に憤るのは当然だと思うが、被害の訴えに対して「冤罪じゃないのか」という方向に揶揄するのは違うんじゃないか？
• 「いざというときの自衛手段として、その場にあるモノはなんでも使え」という提言自体はまっとうに思われる
• 「いざというときの自衛手段を持ち歩け」も現状を鑑みると致し方のない提言なのでは……？
• 「安全ピン」という手段は「かつて小学生は名札をつけていた (から、ほぼ確実に安全ピンを所持している)」ということの名残で、少なくとも女性間では昨日今日の提言ではない
• 痴漢が満員電車に多いというのはあると思うが、人気の少ない夜道とかにも存在することは留意が必要な気がする (冤罪は起きにくいぶん、このテの話題の面倒さからは少し離れるけれど)

• それはそれとして男性にしろ女性にしろ言い方のテンションが全体的に怖い (インターネットのよくないところ)
• そもそもの「犯罪が関わった可能性に対して、社会的なリカバリの効きにくさ」も問題に見える (冤罪だったのでハイおしまいになりにくい)

Permalink | 記事への反応(1) | 10:50

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