先日、知人に誘われて「農業コンサルタント」による「地方創生」をテーマにした農家向けの講演会に行ってきたのだが、これがまぁ酷かった(と感じた)。
自分は都会産まれ、都会育ちで、現在も都会の会社で働いているので、講演の対象外ということは百も承知だ。
コンサルタント曰く、
・都会には希望が無い。毎日多くの人が暗い顔をして満員電車に乗っている
・都会の子供がファームステイをすると涙を流して農家に感謝する
・彼らは生産性を追求しすぎている。生産性が低いからと言って農業を切り捨てて良いのか
・結局は食べものが無ければ生きていけない。食料自給率を上げる必要がある
・「都会の病んだ人」が食べてくれるからこそ、農作物の売上が上がるのでは?
・そもそも農家が使う農業機械や農薬は、「都会の病んだ人」が作ったのでは?
・都会で働いた人の税金が地方交付税として地方に流れているのは無視するのか?
・生産性を追求しなかったからこそ、現在、補助金漬けになっているのでは?
・原油を輸入に頼っている以上、食料自給率の向上は不可能ではないのか?
懇親会で講師に「都会出身なので耳が痛かったです」と言うと、明らかに苦笑いしながら「まぁ色々な考えがあるからね」と言っていたので、講師も分かっていて「ウケる」内容にしたんだろう。
分かっていてやる分にはまだ良いが、この講演内容で許可を出した自治体の外郭団体や、おだてられて気を良くしている聞いている側は本当に終わっているな、と感じた。
ただ、他者を批判するプレゼンは本当に印象が悪いと分かったので、今後、自分がプレゼンをするときの参考にはしたいと思う。そこは勉強になった。