2019-04-28

anond:20190427223747

公平に税を取るとか受益者から税を取るってのは正しい態度なんだけど一方理想論でもあって、現実システムは今のところそうなってない。なんでなってないかというと、徴収コストとか捕捉率の問題があって、クリティカルに担税してもらうのが難しいから。

消費税なんて逆進性があるし税の中ではかなり筋が悪いものだと個人的には思うのだけど、なんでこれが現在日本議論俎上に有り、世界各国でも税の柱になっているかといえば、国という領域の中で逃れようがない行為が消費行動で、補足しやすいからという一点につきる。要するに絞れるやつから絞るという話なので、公平感とか、受益者とか二の次三の次なのだ消費税=取り立てしやすい税。消費税にそれ以上の利点はない。

よく「富裕層からもっと金を搾り取れ」って気安い意見がでるけれど、これって有効度がかなり低い。捕捉率は低くて徴収コストは高い。海外資産現金以外や資産移植のことを考えれば、正確にガッツリ徴収するコストは非現実的だといえる。高所得者富裕層意味が違うことを考えればなおさらだ

高所得者課税するのは割と簡単なので、高所得者のことを金持ちと呼んで、富裕層と誤認させて庶民の溜飲を下げさせるという方策はありうる。実はこの方策副作用大きいわけだが)

そういう前提知識を置くと「ツケにしておく」というのが、どれだけ無理筋かわかると思う。逃げやす実装なわけだからね。

から現実制度でもめったに見ない。どっちかっていうと「とりあえず取り立てておいて、免除が決定されたら払い戻し」のほうがありうる(還付金という名称ですでに幾つかのシステム実装されている)。

記事への反応 -
  • MMTの欠陥 MMTは「インフレになったら増税すれば良い」と謳うが、問題はMMTの恩恵を受ける者と税金を払う者が必ずしも一致しない=不公平が発生するという欠陥がある。 この点について...

    • 公平に税を取るとか受益者から税を取るってのは正しい態度なんだけど一方理想論でもあって、現実のシステムは今のところそうなってない。なんでなってないかというと、徴収コスト...

      • MMTの主張する支払いのタイミングは景気が最高潮の状態であり、その時逃げる事は「商機を逃す愚かな行為」かつ「景気を適度に冷ます効果」を持ちます。 逆に景気が冷えてる時も、...

    • 公平に精算とか絶対ムリやん あとで払うことになった時に絶対に払えなくなる人・企業が出る

      • MMTが主張している「インフレが起きた時」と言うのはイコール好景気な訳で、払えない国民は少数のはず。 それでも払えない国民が出るだろうと言うなら、そもそもMMTが前提としている...

        • インフレが来ても払えない状況でデフレなら払えるのか? MMTやるやらないに関係なく貧困層や脱税はゼロにならないだろ

    • MMTの欠陥自体はおおむね同意。 でも、ツケ払い式税制は現実的に無理のような気がする。

      • それ言ったら「マイナンバーで資産捕捉」の方が無理ゲー。

    • MMTやらなくても黒字財政であろうが 各個人の財政支出の受益と税負担がぴったり一致することなんかないから(受益と同時同額負担ならそもそも徴収する意味がない) その欠陥はMMTとい...

      • そもそものはなし、受益で言えば貧困層のほうが税から受ける受益が相対的に大きいわけで、問題は公平や不公平ではなく、公平「感」や不公平「感」なんだよなあ。そういう意味では...

        • >消費税はそこが優れていて、一般企業や小売店を、徴税の代行業者にみたてることで増税を値上げと錯覚させてるわけっすよな。ヘイトが政府に向かわない。 消費税のためにいくつか...

    • 国債を発行する=ツケなんだからいい型変えてるだけで何も変わってないと思うんだが 「インフレになるまで国債発行する」を「インフレになるまでつけにする」と言い換えてもばかを...

      • 逆。 「インフレが来るまで個々のツケにする」ならはっきりしてる負担の在り処が、国債によって有耶無耶になっている。

    • 金の移動と量なんてどうでも良いんだよ 金はその対価の証なのはわかるだろ 国内で発行されてるのは国内の対価動員できる価値数だろ 無限に分割していくと数と価値のついた生産は増...

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