また水ダウが騒ぎを起こしたらしい。もはや興味もないし、番組自体見ていないので言及は避ける。
ここ数年だろうか、大好きだった藤井健太郎の笑いに徐々についていけなくなった。
彼ももうすぐ四十、多くの先人達と同じ轍を踏み始めてる気がしてならない。
1.頭の切れる若者Aが、強者に噛み付いたり、辛辣に揶揄する芸風で人気を獲得する。
2.尖ったAの芸風が若年層の支持を獲得、多くの仕事が舞い込む。器用なAはどの仕事も着実にこなして地盤を固める。
3.Aの人気は安定し、年齢も中堅に差し掛かりはじめる。しかし1.の頃の芸風を上手く捨て去ることができない。
4.お抱えの後輩や売れていない懇意の同世代など立場の弱い人間を相手に、同意の元で1.の頃の芸風の再現を行う。
5.良かれと思って行った4.の行いが、もはや単なる「弱い者いじめ」にしか見えず、反感を買う。
今、大御所と言われている芸人達は概ねこの流れを通ってきている。
とんねるず石橋なんか現在進行形で5.の沼にはまって抜け出せないでいると言える。
「芸人とプロデューサー・演出家では違う!」と言われそうだけど、
上記の大御所達と組んでいたテリー伊藤、高須光聖、土屋敏男も同罪と言えるだろう。
ここ最近の水ダウの話題を漏れ聞く限り、藤井の作る笑いは5.のフェーズに差し掛かっている。
要はクロちゃんなり、その他無名の若手なりを徹底的にいじめてリアクションを楽しんでるだけだろう。
先人達は文化人にシフトしたり、他ジャンルを模索したり、芸風を甘口にすることで5.を乗り越えてきた。
これから彼がどのように身を振っていくのか非常に楽しみではある。