トップダウン、ボトムアップ、他色々あるかと思うが、自社の場合は以下の通りである。
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4.上司・会社側からひとしきり各現場の意見や思いを尋ねられ、各々答える
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5.最後に「上司・会社側としては◯◯と考える・思う」と述べた上で「もう少し考えてみて」と一旦返される
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7.前回の「上司・会社側の意見・思い」が反映された内容なら承認、そうでなければ却下・再提出となる
以後5.6.7.の繰り返しである。
この結果、最終的に「通る案」というのは、「上司・会社側の意向に沿った案」のみで、「現場側の意向を含んだ案」が採用されることは基本的にない。
(例外的に、上司・会社側の意向と現場側の意向が偶然合致していればこの限りではないが)
そしてこのようなことが続くと、現場側(より正確には現場側トップ=いわゆる中間管理職の立場にある者たち)としては、はじめから「上司・会社側の意向を汲み取った案」を作ることのみに固執し、肝心要の「現場側の意向」を無視ないしは軽視するという現象が起こる。
すると、現場側の大多数を占める非管理職の者たちにしてみれば「言われたことは確実にやらされるのに自分たちがやりたい・やってみたいと思うことは何もやらせてくれない」という、極めておもしろみのない、つまらない状況になってしまう。
また、上司・会社側としても、どうせはじめから「正解」を決めているのなら、こんなまどろっこしい手順など踏まず「我が社の方針はこうだ、そのために◯◯せよ」などと具体性のある指示を出し、その通り現場側を動かせば無駄が減り経営スピードも上がるだろう。
これだと完全な上意下達となるが、もともとそれを前提としたプロセスなのだから、どうせ同じ現場側つまらないなら、余計なやり取りはなくして経営効率やスピードを高めてくれたほうが断然いい。
最も腹立たしいのは、さも自分たちで考えて決めたかのような演出を用意しておきながら、実のところ力のある側の掌の上で踊らされているだけ、というこの構図だ。
非上場の完全ローカルではあるものの、先見の明ある現経営者がたった一代で大きくしてきた我が社に自分なりの誇りをもっていたが、ひとたび悪い(と感じる)一面を目の当たりにすると、さすがにモチベーションも揺らぐ。