いつも「あのキャラがこんなことするはずない」とか書いているような頼もしい諸兄までが擁護派にまわっているのがいたたまれない。
あれは「脈絡なく脱がすな」って話だろう。
「脈絡なく脱がしたキャラが、それをなぜか超厨2俺理論で受け容れて、しかも最高のおもてなしをしてくれる」みたいなのは、別のそれをやるフィールドがほかにあるだろう?
話を支えるキャラの同一性や設定の具体性は、もっと作家もファンも心血注いで大切にするものだろう?
って話じゃないのか。
エロ絵見たさとか、規制派へいちゃもんつけたさに、ここで飛びついてたらまずいんじゃないか?
もちろん、扉絵とか単行本のおまけカットにその時の話の筋とは関係ないのが描かれる伝統的な楽しみはあるけど、それだって、もともとの設定や世界観に厚みを持たせるものだ。
エロなら良い悪さだとか、扉絵だからその作品の評価と無関係だとか、そういう話じゃない。
もちろんこれまでの作品だって、劇中劇とか水着回とか、たいした脈略のないことも多かったよ。
でもそれは、脈絡とか設定に無頓着という事とは全然ちがうからね。
ナンセンスなことをやるためにどれだけの脈絡が下敷きになっているかを、この機会にでも知るべきだ。
もちろん、脈絡が進んで最初の設定から変わってしまうことだって少なくない。
でも、キャラを作品上の脈絡なく脱がしたり、ましてやオタク専用ダッチワイフみたいな、一方的な扱いをして良いわけがない。
あれは絵のうまさではなくて、やり方の下手さを非難して良い話だろう。
子供への悪影響を大人が心配するとかじゃなくて、大人のファンが、作品のその未熟さを指摘する話だろう。
いったいどうなってんだ、諸兄。
キャラや話を『消費』して貧しくさせるのは、間違ってることだよ。