二年も前から、ママ友達からランドセルは入学前年のGWには買っておかないと手に入らなくなるなどと脅かされていたにも関わらず、出遅れた。
6月初頭、長女と仲良しの子がふぃっとちゃんのランドセルを購入。それを知ってようやく焦り出した私だった。
思い立ったが吉日で、その日の夕方にはめぼしいランドセルブランド幾つかのカタログを請求。
カタログは一、二週間で届くとの事だったが、たった二三日でほぼ届いてしまい、そのスピード感に私の焦燥感も加速。
早割の締め切りが迫っている事を知り、なんかもう夕陽に向かってわあわあ叫びながら全力ダッシュしたい気分になった。
前々から購入費用は実家の両親が持ってくれる事になっていたので、せっかくだから両親と長女とで楽しくキャッキャウフフしながらランドセル選びをしたらいいんじゃないかと思っていたが、こんな時に限って両親も我が家のメンバーも皆多忙で予定は着かなかった。
はやる気分が押さえられず、平日昼間に私一人で百貨店のランドセル売り場へ偵察に行った。土砂降りの水曜日だったから、客は私しかいないし売場担当者も不在だった。
ざっと見てわかったのは、五万円以上の品ならどれも品質に大差無いことと、人気商品はもう売り切れがいくつも出ている事。
両親と都合を合わせていたら欲しいものが手に入らないかもしれない。
カタログ見てネットショップで買った方が確実そうだった。どうせどれも似たり寄ったりなのだから、長女本人がフィーリングで選んでOKだ。
と、私がてんてこまいしている間に長女はマイペースでカタログをながめコレが欲しい、と揺るぎないファイナルアンサーを決めていた。
それでいともあっさりと、1クリックで我が家のランドセル騒動は終わったのだった。あとは予約金を払い込むだけ!
なんか、疲れたなぁ……。
子供を産んで親になってからずっとそうなんだけど、何かにつけ激しい競争に打ち勝ち他人を出し抜くのに命賭けさせられている感じがする。