そこそこ読まれるようなブログをやっておりまして、あるときに諸事情により逐電したものです。とはいえインターネットを引退するでもなく、日々ツイッターに常駐し、ホッテントリなど拝読する日々なのですけれども、たまにはこう、すごいおもしろいブログとかにぶち当たったりして、過去に遡ってずんずん読んでたりしてますと、不意に自分の名前が出てきてびっくりしたりします。あれは心臓に悪いからやめていただきたい。
とはいえ、不思議にも思うんですよね。現在の俺は鍵垢にほとんど常駐していてエロマンガ先生がいかに紗霧の肉体鑑賞アニメであるかを力説していたり、ひなたがあおいを大好きすぎるのはどうにかしたほうがいい、具体的にはセックスとかしたほうがいいんじゃないかとか呟いてるだけで、まあいってみれば俺にとって「外部」はないのです。少なくとも「俺でございます」などと大声をあげて外に飛び出すことはまったくなくなりました。インターネットにおける余生の過ごしかたのひとつかと思います。
でもかつて、まあ数年前の話で、インターネットにおける糞ドッグイヤーにおいては遠い過去の話かといってもいいと思うんですが、そのころ俺は俺としてインターネットのどこかにはのさばっていたわけです。
もう俺自身の記憶としても昔です。かつて自分がそういうものだったという実感はほとんどなくなってます。でも、痕跡は残るんですよね。自分のことをリアルで知っているのとは比較にならないくらいの多くの人のなかに、いっときとはいえ、また文章のみを通じたかたちとはいえ自分が存在していたかもしれないということ、そのこと自体がたまらなく不思議です。なぜそんなことが可能だったのだろう。ひょっとしたらそれは捏造された記憶なのでは?
まあそう感じるのは、ブログをやっていたことが現実の俺にほとんどなんの影響も及ぼさなかったからなんですよね。儲かったわけでもなく、人脈が爆発的に広がったわけでもなく、つまり俺はあるとき文章を書きはじめて、それを公開して、公開するのをやめた、というただそれだけのことなんです。
あのころ、けっこう楽しかったんだよなー、などとふと思いました。
いやまー、ただそんだけの話です。ヤマノススメ3期おめでとうございます。あおいとひなたはほぼセックスです。ありがとうございました。