2017-03-30

努力して手に入れた幸せを自慢したい

 小さい頃から、将来のために目先の楽しみを我慢して努力する人生だった。夏休みの宿題なんかは計画的に終わらせて最後の1週間は計画的に遊ぶタイプの子供。将来の選択肢幸せを最大化するために、淡々と目の前の努力を怠らずに生きてきた。

 そして今、その未来がついに来た。行きたい大学でやりたいことを学んで、やりたい仕事について、それなりにスキルも身についてきて自分裁量で動けるようになって、休み比較自由にとれるようになって、ハマれる趣味出会って毎週平日も休日も充実していて、良い人にも出会えてもうじき結婚する。明日も、来週も、来月も、来年も楽しみでしょうがなくて、それでもっと頑張ろうと思えて、その頑張りが仕事に返ってきて、もっと将来が楽しみになるループ

 とにかく、言いたいことは、毎日幸せしょうがない、ということだ。そしてこの環境は、まず第一に親に与えてもらったことに感謝しなければならないけれど、小さい頃から努力の積み重ねがあってこそだと自負している。そこまではいい。困っているのは、その「頑張ってここまで来たんだぞ」ということを自慢したいという気持ちが隠しきれないということだ。当然、良い大人なので、そんな自慢話を直接人にするようなことはしない。でも直接してなくても、滲み出てしまって、それが相手不快にさせているのに気づいて申し訳なさを感じる。その一方で、努力でここまできたんだから、やっぱりそれを認めてもらいたい、という気持ちもあって、滲み出るのを本気で抑えきっていない自分もいる。

 全員が自分と同じくらい、毎日幸せしょうがなくて、互いに思いっきり自慢しあえる世界なら最高に楽しいのだろうけど、世の中はそうなっていない。そしてそれは、周りが自分よりも努力が足りなかったからだと思ってしまう。こういう目で周りを見ていることを周囲に勘づかれつつあることに自己嫌悪を感じながらも、努力して手に入れた幸せを誰にも話せないストレスも感じていて、どうしたらいいのかわからない。これから未来のためにコツコツ努力を続けて、幸せに生き続ける自信がある。でも万が一この先、病気事故とかの不可抗力で不幸な道に転落してしまったら、こんな自分を救ってくれる人は誰もいないだろう。

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