新卒とか第二新卒の若い人がフリーランスを目指すというケースが増えているらしい。
自分たちの時はさすがにある程度会社勤めをして仕事だとか人付き合いとかいろんなことを覚えてから独立しようと思ったもんだったが、
フリーで働くという指向自体は悪くないと思う。独立した当初は会社勤めよりは自分の「実入り」が増えることがほとんどだろうから。
ただ、凄く能力が高い人以外にとって、フリーランスというポジションは通過点だと思うんで、フリーランス(またはごく小さい会社)で独立して
そこそこメシが食えるようになった後に何をするかということは常に考えておいた方がいいと思う。
人は否応無しに歳を取るし世の中は変わるから、ある一時期に飯の種になっていた生業なり事業というのは、普通はニーズの変化やら過当競争やらで
ダメになっていく。しかも思いの外、早くダメになる。そして歳を取れば人の生活コストは上がるし病気とかの生存リスクは増える。
これは凄く能力が高い人、もっと言えばある種の天才以外には等しく訪れる宿命なので、多くの人は、フリーランスや極小会社はどこかで卒業してある程度の
組織にすることで、次の飯の種を開拓し続けられるようにするわけだ。
ただ、組織を作って回していくというのはそうはいっても面倒くさいんで、ここから目を逸らして(稼げるお金の多少は別として)キリギリスのようなその日暮らしを
「悲惨」にはいろんなパターンがあるけど、多いのは、自分(たち)の社会的価値が暴落していることに気付かず(またはそれを認めることができず)、
でも歳は取っていて態度もデカいので浮き上がって周囲の人に相手にされなくなるという悲惨。