僕はあと2週間後、25歳になる。社会人2年目も終わりに近づき、仕事にもなんとなく慣れた気がしている。
東京で大学生活を過ごし、自分よりも親の事が(あまりにも頼りない親たちなので)気になって地元に就職した。
働きはじめた頃、親からは「地元に帰ってきてほしいなんて言った覚えはない」と言われたことがある。
しかし僕ははっきりと、親は僕に帰ってきてほしいというようなオーラを出していたと確信している。
そういう言動が確実に、過去にあったからだ。(証拠を出せと言われたらそれは難しいけれど)
そんなこともあり、なんで地元に帰ってきて「しまった」のだろうかと後悔する日々が今日にいたるまで1年くらい続いている。
25歳と言えばアラサーに入るし、そろそろ転職をして地元を抜け出し、あらためて東京でやり直そうかと考えている。
今の職場は正社員(会社ではなく団体職員だけど)で、東京でもできれば正社員の職についたほうがいいのだろうか、と疑問に思うところがある。
険しい道だとは承知なのだけれど、はっきりと、今僕は翻訳関係の仕事に就きたいと思っている。そういう仕事を得るためのステップとして
色々な仕事が考えられるわけで、それらは派遣社員や契約社員であるケースが多いようだ。(僕が調べた限り)
親は、僕の今の仕事を「地元で、安定」だと思っており、転職しようとしている僕の行動や考えに対して理解をしようとしない。理解したくないそうだ。
結局のところ彼らは、息子の精神的な安寧や安らぎといったものを願っているということはこれっぽっちもなくて、自分たちの心のモヤモヤが無い生活を送りたいという
ただ、それだけを祈っているのだろう。だから余計に腹が立つ。
自分自身の人生の意味とか、使命とかを作ろう・見出そう・探そうといったことをしないまま親になった大人たちを見ていると、
僕自身もそうなのだろうけど、彼らの平凡な日常生活の刹那であった平凡なセックスによって生み出された命というものは
相当に大きな足かせを、腹の中から飛び出した時点で課せられているのではないかと思う。
平凡な人間の平凡な生活の一風景にすぎない平凡なセックスで俺は面倒臭い世の中に放りだされたのかとおもうと無性に腹が立って仕方がない。
「安定」は結構なことだ。しかし、その安定という型の中に入りきらない夢とか希望とかそういったものを
25歳になる僕はまだ抱いていてもいいはずだ。だからやっぱり転職したい。実家を離れて。できれば家の始末とかもしたくないし。