2016-10-21

オタク文化でのエロス記号は、非オタ文化コンテクストとズレている。

最近駅乃みちかに関して東京メトロが荒れている。

鉄道むすめとのコラボで新たに駅乃みちかイラスト作成されたのだが、

その姿がいかがわしいと苦情が殺到しているらしい。

しかしながら私はエロゲアニメ雑誌などで

あいった表情、ポージングが艶めかしい物として扱われている場面をあまり見たことがない気がする。

オタク文化セクシーを表しているとされるイラストでは、

挑発的であったり、動揺を悟られないように堪えていたり、どこか当惑したような表情だったりではなかっただろうか。

キャラクターがくだんの駅乃みちかのように恍惚とした姿を見せるのは、

大抵の場合、何らかの対象に向けた羨望や感激を表現するためだと思う。

しかしながら、漫画アニメゲームというオタク文化以外に目を向ければ、

腰をくねらせ口を半開きにし、頬を赤くして、そして蕩けた目つきで何かを見つめている姿は色めかしさの記号として扱われることもなくはない。

体にまとわりつくような衣服表現もそうだ。

私が思うには、あのように肌質や皺を誇張して描かないと、「立体感に乏しい、塗りが甘い」とみなされてしまうからそうしているまでだ。

アニメクオリティが高いからこそ、一枚絵ならばより描きこみを多くしなければならないという不文律があるということだ。

自然なまでに光沢感を強調したかつての「エロゲ塗り」もそのような差別化の末に確立されたはずであろう。

駅乃みちかのような"萌え系"が自治体公共事業キャンペーンに起用されるといつも猥雑か否かという言い合いが起こるのは

オタク文化とその他マジョリティ齟齬に対して誰もが無頓着であるからなのかもしれない。

  • 問題はそんなところにはない。 アニメ雑誌はまだ、ヒステリックに自分にとって不快なものを叩き潰そうとするこじれた人達に見つかっていないだけだ。 もしくは、見つかってはいるが...

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