http://hirorin.otaden.jp/e437747.html
庵野総監督はこの映画を、右にも左にも偏向しないように配慮して作っている。露骨なイデオロギーなんか入れたら作品がつまらなくなると分かっているからだ。
3.11を模写した時点でそういう観方で見られるのは当然でしょ?としか思えない。
まして消費者の目線でそんな意見聞きたくないというのはまだいいんだけど、創作者がそれを言うのはあまりに無責任じゃないか?
「作者の意図」のとおりに作品を読み取ることを観客に強要するのってただの怠慢じゃん。
大体「怪獣」
これは自分も作品づくりに関わる人間の端くれだから切に感じるけど「作品」ってのは「作者そのもの」じゃなくて「作者の子供」。
それを分かったうえで「好きに」作品を作ったのだから、それを見てどう思われても、それは受け止めなくちゃいけない。
ヱヴァQのシンジ君の罪っていうのはまさにそういう性質のもので、
そんなつもりは全くなくても自分の作品(=エヴァ)で世界を滅ぼしかけてしまったら、それはやっぱりどうしようもない自分の罪。
現実には世界を滅ぼすようなことはないから勝手な勘ぐりをされる程度なわけだけども。
それは辛いことかもしれないけれど、それでも残したい意志があるから作品を作るわけだし、
一方で意図しない希望を見出してくれる人だっているかもしれないわけじゃないですか。
俺は庵野が実際どう思っていようが、旧エヴァから強い勇気をもらっているし、富野がどう思ってようとVガンは面白いと思うわけで、
それが創作物の可能性ってやつであり、作品を作ることの社会的意義でしょう。
所詮三流作家の言うことだからなあ