2016-04-26

新しい音楽を、好きになるということ。(と、そのコツ。)

「人は33歳を迎えると新しい音楽に興味を持たなくなる」

という研究結果があるらしい。

周りの大人を見ていると、

しかにそういう人が多いなと思う。

最近の曲も、なんとなく知ってはいるんだけど、

 実際聴くのは昔カセットが擦り切れるくらい聴いた曲。」

そんな人が多いんじゃないだろうか。


ぼくは、そういう音楽の聴き方があってもいいと思う。

じぶんが見つけたお気に入り一曲を、

宝物のように、生涯大切にし続ける。

そんな音楽との付き合い方だって、素敵だ。

でもそれと同じくらい、

新しい音楽との出会い素敵だな、と思う。

本当に、素晴らしいと思う。


問題は、

そうは思いつつも、

自分から新しい音楽を遠ざけてしまっていることがある」

ということだ。


これは年齢に限った話じゃない。

ぼくは20代だけれど、そういう側面がある。

よく知りもしないくせに、

ほとんど一方的しか言いようが無い先入観で、

嫌煙する。耳を閉ざす。

例えば、

ミーハーが聴いてそうだから嫌だ」

「みんなが勧めるから素直に認めたくない」

名前微妙

「見た目が苦手」

こんな具合に。

意外とこういう人は多いんじゃないだろうか。


そして、もっと厄介なことに、

食生活や、人間関係や、仕事なんかでも、

同じような傾向があるんじゃないだろうか。

そんなくだらない思い込みで、

人生の味わいを減らしてしまっているのだとしたら、

本当に勿体無いなぁと、じぶんで思った。




今日星野源というアーティストの曲を、

初めてちゃんと聴いた。

持っていたイメージは、さっき挙げたようなものだ。

仲の良い女の子が勧めてくれたのに、

そのことによって、返って聴くことから遠ざかっていた。


正直に言うと、

聴き始めてからも「やっぱ合わないな」と思っていた。

なんか歌詞稚拙な感じがするし、

バンドマンっぽい声も好きじゃない。


だけど一曲

「ん?これいいかも…?」っていう曲を見つけて、

それを繰り返し聴いていたら…

…好きになった。

なんだこれ。

いいじゃん、いいじゃん。星野源

こうなると、はやい。

声が、リズムが、音作りが馴染んで、

どんどん良いところが見えてくる。

ファルセットの綺麗さとか、

間の取り方とか、

Bメロからサビへの雰囲気の作り込みとか…。


たぶん、そんなものなんだと思う。


自分が苦手意識を持ってることも、

きらいなものも、

好きになれない人なんかも、全部。

自分勝手先入観持って、

よく知らない、慣れていない、向き合ってない。

その状態で止まっていることがほとんどなんじゃないかな。

そう思った。


そんな時には、

アルバムから一曲でも気になる曲を見つけて、聴きこめばいい。

出来そうな分野から始めて、そこだけはマスターすればいい。

相手共通趣味や関心を見つけて、その話題だけ話せばいい。

そうして慣れることで初めて、

ほんとうの魅力が見えるようになる。

評価するのは、それからでも遅くないんじゃないか。


こうした作業は、エネルギーが沢山必要だ。

慣れていないものと接するのは、本当に疲れる。

でもその先に待っているものが、

素晴らしいからこそ、豊かだからこそ、

その分エネルギー必要なのだと思いたい。


いくつになっても、それは忘れないようにしたい。


…もう一回聴こ。

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